2013 Fiscal Year Research-status Report
健康食品と既存の医薬品併用による骨代謝改善の可能性
Project/Area Number |
25670815
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
魚島 勝美 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 骨代謝 |
Research Abstract |
生後4週齢ラットに対して上顎第1、2臼歯を抜歯し、4週後に両側の卵巣を摘出して卵巣摘出ラット(骨粗鬆症モデル)を作製した。同時にsham手術を施したコントロールラットも同期間飼育した。卵巣摘出20週間後にローヤルゼリー、黒酢、クミンを適正量混入した飼料を4週間与えて飼育した。実験群、sham群共に大腿骨を摘出し、通法に従って脱灰組織標本を作製し、光学顕微鏡下に観察し、骨構造と骨吸収、骨形成に関して適宜免疫染色を用いて比較した。同時にコラーゲンの成熟度を検索する目的でピクロシリウスレッド染色を行い、骨形成関連タンパク(アルカリフォスファターゼ、オステオカルシン等)、骨吸収関連タンパク(RANK、OPG等)に対する免疫染色を用いて、これらタンパクの骨関連細胞における発現変化を検索した。 その結果、ローヤルゼリー、黒酢を与えた実験群では、骨塩量とクロスリンクの量が増加していた。クミンに関しては明確な結果が得られておらず、検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
卵巣摘出ラットの骨代謝、骨基質中のコラーゲンに与える健康食品の影響に関する検索は、in vivoにおいて概ね順調に結果が出ているが、同ラットより細胞を採取して行う予定のin vitro実験に関しては、未だ結果が出ておらず、実験を継続中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はin vitroの実験を行うと共に、ローヤルゼリー、黒酢、CoQ10、クミンなどの経口摂取が移植骨の代謝に与える影響検索を行う。具体的には、骨移植モデルにおける骨組織変化および骨組織関連タンパクの発現を検索する。また、これらの経口摂取と医薬品の同時投与が骨組織変化に与える影響を、BP製剤との同時投与やHDACIとの同時投与によって検索する
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
in vivoの実験は順調に推移しており、当初計画に比較して使用したラットの数が少なかったこと、およびin vitroの実験が若干遅延しており、使用する薬品、抗体等の経費が少なかったことによると思われる。 平成26年度より、継続的かつ積極的に実験を行い、余剰経費は主にラットや抗体や薬品類の代金として使用する予定である。
|