2013 Fiscal Year Research-status Report
筋紡錘の役割を利用した生理学的咬合高径決定法の確立
Project/Area Number |
25670816
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 芳信 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (10144510)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 咬合高径 / 有床義歯補綴学 |
Research Abstract |
作製した装置を用いて、9名の有歯顎者、6名の無歯顎者を対象に測定を行った。有歯顎者において、安静空隙時には与えられた負荷に対して正確な咬合力を発揮し負荷に対抗したにもかかわらず、咬合高径を挙上すると、与えられた負荷に対して過剰な咬合力を発揮し負荷に対抗する結果が得られた。また、無歯顎者においても、安静空隙利用法や顔面計測法を用いて決定された咬合高径では与えられた負荷に対して正確な咬合力を発揮し負荷に対抗したにもかかわらず、咬合高径を挙上しても低下させても与えられた負荷に対して過剰な咬合力を発揮し負荷に対抗する結果が得られた。研究結果は、2013年9月にイタリアのトリノにて開催されたInternational College of Prosthodontics Meetingに置いて発表した。また、2014年5月に開催される日本歯科補綴学会でも公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、プロトタイプを用いた計測により、15名の被験者から仮説を支持する結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
プロトタイプの測定装置の課題として、装置が大きいために測定が煩雑となっていることがあげられる。これらのことに対し、臨床上広く使用されているナソメータあるいはゴシックアーチと組み合わせることで対応することを予定している。また、最終年度であるため、学会や論文を通じての研究結果の公表についても積極的に行うことを考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度に購入を予定していた荷重装置を次年度に購入することとなったため。 次年度の科研費と合計し、次年度に購入ならびに使用を予定している。
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Research Products
(2 results)