2013 Fiscal Year Research-status Report
濃縮幹細胞と機能性microRNAのデリバリーによる唾液腺再生促進システムの開発
Project/Area Number |
25670864
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
住田 吉慶 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50456654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221039)
縣 秀樹 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20581177)
各務 秀明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80242866)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 唾液腺再生 / 細胞治療 / miRNA |
Research Abstract |
本年度は、まず骨髄由来細胞(BMDC)に含まれる血管内皮前駆細胞群(EPCs)と間葉系幹細胞群(MSCs)について、これらの幹細胞濃縮液を尾静脈へ直接投与することで、効果発現のメカニズムを解析し、投与効果の高い細胞群の候補を決定することから開始した。実験は、まず放射線性の萎縮唾液腺モデルをC57BL/6マウスの顎下腺領域を含んだ頭頸部に18Gyのgamma-rayを照射することで作出し、照射直後のマウス尾静脈に各細胞群を投与することで行った。又、濃縮幹細胞群は、比重遠心法により分離した単核球細胞からFACSにて抽出したCD34陽性細胞群をEPCsとして使用し、さらに、BMDCから接着培養にて増幅させた細胞群をMSCsとして投与に使用した。その結果、BMDCsを投与した群と比較して、濃縮幹細胞群(EPCs、もしくはMSCs)を投与した群にて唾液分泌量の回復の程度が高い傾向にあった。しかしながら、その回復の程度に有意な差は認められなかった。そのため、現在、それぞれの細胞群の投与効果発現のメカニズムを解析すると同時に、MSCsとEPCsについて、FACSや培養を用いてさらに均一な幹細胞集団を抽出することで、唾液分泌の回復効果の高い細胞集団の同定を行っているところである。又、唾液腺上皮細胞の培養を開始しており、導管部細胞の増殖や腺房細胞分化の時点で発現するmiRNAの発現プロファイルを解析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画の通りに概ね実験が進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
候補となるmiRNAを抽出は、より詳細に多方面から機能を評価した上で行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に予定していた移植実験が、培養細胞の調整の都合により延期となったため、移植に関わる動物の購入も延期したため。 移植用の実験動物の購入を予定している。
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Research Products
(1 results)