2013 Fiscal Year Research-status Report
看護師と患者の生体リズムの同調情報を活用した看護暗黙知の修得支援システムの研究
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25670919
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
真嶋 由貴恵 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70285360)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護暗黙知 / 生体リズム / 同調情報 |
Research Abstract |
本研究では,看護技術における「熟練の技(わざ)」や「コツ」などの「暗黙知」を体得するために,看護師と患者の生体リズム(脳波と心電図)の同調情報(引き込み現象※)を活用して,看護技術の「暗黙知」の修得を支援できる教育システムの開発を目的とする.(※引き込み現象:生体リズムが相互に時系列的関係を成立させて同期する現象) 本研究は,これまでの実施する側(看護師や看護学生)のみを対象としたものとは異なり,技術実施時の患者の状況も対象とする.その発想は,看護師-患者間の相互関係性の良し悪しも技能の熟達に関係するのではないかという仮説にあり,それを看護師と患者の生体リズム(脳波と心拍)の同調情報(引き込み現象)としてとらえることにより活用し,看護技術の修得を支援する教育システムを開発できないかという着想によるものである. 本年度は,看護技術の熟達要因に看護師-患者間の相互関係性がどのように関わっているかを検証する.具体的には,静脈注射実施時の看護師と患者役の脳波および呼吸,脈拍などの生体データから同調情報(引き込み現象)の有無を検証する.そのために,実験方法の検討を行い,データの収集・分析方法について吟味した.さらに.それに基づいて,パイロットスタディを行った. 実験方法は,研究の同意が得られた2名の看護師と4名の患者を対象に,1名の看護師に2名の患者役を対応させて,注射前腕モデルに対して5回の手技を行う.その際の脳波と心拍データ,全体の手技映像データ,実施後のインタビューデータを取得した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画の予定通り,看護師と患者を対象にし,静脈注射技術実施時のデータを収集するために,まずパイロットスタディを実施し,正確なデータの収集・分析方法について吟味した.
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度に収集した脳波,心電図,手順などのデータを解析し,看護師-患者間の相互関係性に着目した看護技術の暗黙知学習支援システムのデザインを行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データ収集方法の検証を行うためのパイロットスタディを大規模に行う事のリスクが高く,小規模実施としたため.本実験にかかる費用(物品費,謝金,人件費)を次年度に繰り越した.また,研究成果の発表において国際会議の発表の機会がなく,次年度に繰り越した. 本実験で必要な物品(腕モデル,測定消耗品)の購入,被験者への謝金,実験補助者,データ整理に係る人件費として使用する.できるだけ国際会議で成果報告できるようにし,参加費と旅費に使用する.
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Research Products
(24 results)