2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25670920
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Research Institution | Kaetsu University |
Principal Investigator |
眞鍋 雅史 嘉悦大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20537071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 哲也 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (80025395) [Withdrawn]
松浦 成昭 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70190402)
内布 敦子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (20232861)
坂下 玲子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)
濱田 吉之輔 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362683)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護管理 / 看護の質 / 医療経営 / 医療経済学 / 看護経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護の質を経済的に評価することを試みるものである。しかしながら、これまでの研究活動によって、看護の質データと財務データとを結びつけることに困難があることが判明している。そこで、看護の役割を経済学的に評価しようとする本研究の目的のコアを達成するためのアプローチとして、看護の量を経済的に評価することを試み、分析を行った。 具体的には、公的病院の財務データを用いて3年間のパネルデータとし、医療の生産関数を想定し、これを推計した。ここから、看護労働の限界生産力を計測した。また、7対1看護の効果を計測するため、係数ダミーによる評価を行った。得られた結果は、看護師の平均賃金を上回る限界労働生産力が確認され、看護活動が経済学的にも高く評価できることが明らかとなった。 さらに、今後の研究を発展させるべく、看護の質の評価に関する文献を整理した。ここから明らかになったことは、看護の量や質が患者満足度などの医学的評価指標に与える影響を分析した研究は数多く行われているものの、病院経営や患者の経済的な負担など経済学的評価指標に与える影響を分析した研究は、非常に限られていることが明らかになった。 以上から、本研究で明らかにした看護の量の経済評価は、新しい分野を開拓しうる研究と位置づけることができ、意義あるものと確信している。 また、以上のような結果は、ディスカッションペーパーとして取り纏めた。時間的な制約から、これらを学術誌に投稿するまでの作業を完了することができなかったが、取り纏められたディスカッションペーパー(2本)は、いずれも査読付き学術誌に投稿することを目指している。
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