2013 Fiscal Year Research-status Report
臨地実習で学習が停滞する時の学生と教師の認識と指導に関する研究
Project/Area Number |
25670925
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
堀 良子 北里大学, 看護学部, 教授 (70199529)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 臨地実習 / 学習困難 / 指導困難 / PAC分析 / 態度構造 |
Research Abstract |
本研究の目的は看護学臨地実習において、学習が停滞する時の教育指導の在り方について、学習困難状況に直面している影響要因と学生の態度構造を明らかにした上で、教師の指導構造パターンと学生のニーズを相互作用として考察し、学習の進行を推進する実習指導の在り方について提言を行うことを目的としている。平成25年度~平成27年度の3年計画で実施するものである。 平成25年度の研究計画は、初年度として、看護師教育養成機関の大学・短期大学・3年課程専門学校の学生および教員に対する全国調査を実施することである。調査の内容は、学生用については、実習での学習困難・つまずきの有無と頻度、印象に残っている学習困難のあった臨地実習領域・指導環境・つまずきの要因と思われること・その時感じたこと・教師にどうあってほしかったかなどについて問う。また、教師に対しては、実習での指導困難経験の有無と頻度、それはどのような経験か、その時感じたこと、その時対象学生に望んだことなどについて問う。それらの調査結果を、養成課程別、学年別、実習領域別等により記述統計で分析する。また、学生の感じた学習停滞の要因とその内容、その時指導者に望んだこと、および教師の指導困難の経験内容、学生に望むこと等について内容分析により質的に分析し、考察する計画である。 研究の成果については、先行研究の文献検討は実施できたが、実際の調査については実施するに至らなかった。今後平成26年度前期に実施する計画で進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度に実施できたことは、文献検討、および全国調査に向けた準備を整えることまでで、実質的な調査の実施と分析には至らなかった。調査の準備としては、調査紙・封筒の購入と名入れ、養成機関対象校の選定とリストづくり、分析ソフトの購入および、使い方に慣れる為の研修参加や習熟その他であった。 以上の準備を行った時点で2月となり、すでに遅く、なぜなら看護師養成機関の最高学年の学生に調査を実施するには国家試験の受験と受験後は学校に来ない日々が続く状況であり、時期を失してしまうこととなった。そのため、平成26年度に見送ることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度計画の全国調査は、今後調査票の洗練化を行い、倫理審査を受け、調査の実施は、平成26年度前期実習終了時期7月に行うようにする。調査終了後、分析を行うことと平成26年度の計画の実行を並行して行う。これらは平成26年度後期に実施するよう計画的に進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究計画の内、調査を現に行う時、および行った後の分析等に必要な経費が、当該年度中に実施できなかったことにより繰り越しとなった。これらは、調査紙印刷・封入、発送等の雇用のための人件費、発送用切手購入のための通信費、および分析段階で使用するデータ整理・入力の役務のための人件費、専門知識の提供に関する謝金等である。 平成25年度に繰り越した調査の実施は、平成26年度前期に実施する計画で進行させる。そのため、5月~6月に現に調査を行うための印刷・発送用人件費、および切手等の購入費用を執行し、7月に調査を実施する。その後、8月~10月分析のためのデータ整理・入力等人件費を執行し、分析の実施を行う。11月以降考察のための専門知識の提供等の謝金を執行するよう計画する。 また、平成26年度の研究計画の実施も並行して実施する必要があることから、後期10月~11月には並行して平成26年度計画の研究を進めるようにする。12月以降は平成26年度の研究計画に沿った実施とする予定で進める。
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