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2013 Fiscal Year Research-status Report

養護教諭を組織的に支援する保健室経営計画のためのガイドラインの作成

Research Project

Project/Area Number 25670938
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

小柳 康子  福岡大学, 医学部, 准教授 (70353175)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原田 広枝  福岡大学, 医学部, 教授 (60380383)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsマネジメント / 保健室経営計画 / 養護教諭 / リーダーシップ / アウトカム
Research Abstract

本研究の目的は、第一に保健室経営計画作成の実態を明らかにしその成果と課題を考察すること、第二は、それを踏まえてマネジメントとリーダーシップの観点から保健室経営計画のためのガイドラインを作成することであった。
第一の研究目的に照らし、平成25年度は全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の養護教諭の保健室経営計画作成の実態を明らかにした。すなわち、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の計1000校の養護教諭対象の『保健室経営計画と組織』に関するアンケート調査結果の集計と分析を行った。
その結果として、①保健室経営計画の作成率は全体的に向上しているものの立案状況には学校種差があるという現状があった、また②保健室経営計画を立案している養護教諭は、リーダーシップ志向意識を持っていることが明らかになった。しかし、③リーダーシップとマネジメントの関係を明らかにするには、他者評価となる当該学校の管理職や教職員の評価を検討する必要があることが課題として残された。これらの結果は、平成25年11月16日開催の日本学校保健学会において「保健室経営計画のアウトカム把握の視点からの一検討」をテーマに発表した。
以上は、平成24年度に実施していた調査を集計分析した結果である。研究実施計画では、平成25年度に保健室経営計画のリーダーシップとマネジメントに関する新たな調査を実施する予定であったができなかった。これについては、平成26年度に調査を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究計画が当初より遅れている理由は2つある。
(1)平成24年度に、「保健室経営計画と組織」に関する質問紙調査を実施していたため、平成25年度はそれを処理する必要があったためである。全国1000校を対象とする大規模な調査であるにもかかわらず、科学研究費補助金をいただく前年度に配布していた本調査については、平成25年度において回収、データ入力、集計、検定などを全て一人で実施した。このために、かなり時間を費やしたことが新たな研究の進度に大幅に影響したことがある。
(2)また(1)の研究において、予想していた結果が一部得られなかったことや、課題を受けて改善する必要があったために、研究計画書を部分的に修正したことがある。これについては、新たな質的・量的調査を実施するために研究計画書を修正する必要があった。そして、改めて所属大学の倫理審査委員会の承認を受けたことも遅れを生じさせた理由の一つと反省している。

Strategy for Future Research Activity

中央教育審議会答申に示された保健室経営計画の養護教諭への普及によって、子どもたちのいじめや不登校等の健康課題にこたえられるようにすることが本研究の最終目標である。
そこで、平成26年度は、保健室経営計画作成の実態を明らかにし、その成果と課題を考察するという第一段階の研究目的に従って、研究を進める。その際、過去の研究成果に照らして、養護教諭のリーダーシップを明らかにするために、一般教諭、管理職に対してもリーダーシップ尺度を用いた調査を実施する。
次に、第二の目的である保健室経営計画のガイドライン作成の足掛かりとして、保健室経営計画を立案することで成果を上げている養護教諭にインタビュー調査を実施して、より効果的な経営計画作成方法を模索する。また、これまで保健室経営計画を作成していなかったA地区の養護教諭に一昨年立案方法の研修会を開催した。そこで、その後A地区養護教諭の保健室経営にどのような変化があったのか、成果と課題は何かについてもインタビュー調査を加えたい。それにより、効果的な養護教諭の保健室経営計画作成のためのガイドラインを作成するための情報を収集したい。
なお、質的調査の郵送業務、データ入力と集計及びインタビュー調査のテープ起こしには、作業能率向上のためにアルバイトを雇用したいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度使用額が生じた理由は、平成25年度に実施計画をしていた大規模調査を実施する事ができなかったためである。それは、当該年度において、前年度に行っていた全国1000校対象の「保健室経営と組織」に関するアンケート調査のデータ入力、集計、分析をすべて一人で行ったために時間を要して、今年度の研究進度に遅れを生じた。その結果、当初実施予定であった全国規模の調査が先送りになってしまった。
平成25年度に計画していた保健室経営計画とマネジメントに関する大規模調査は、本研究の根幹となるものであり是非とも実施する必要がある。そこで、次年度は補助金を有効に活用して作業能率を向上させ、研究目的を達成させたい。
保健室経営計画とリーダーシップ、マネジメントに関する大規模なアンケート調査を実施する。小学校500校、中学校500校、高等学校500校、特別支援学校250校の管理職、一般教員、養護教諭を対象に質問紙調査を郵送法にて実施する。このため、用紙代、郵送料が必要である。
アンケート実施作業を効率よく行うために、アルバイトを雇用する費用が必要である。また、一人でのデータ入力に手間取って研究が遅れたため、データ入力にもアルバイトを雇用する必要がある。また、保健室経営計画を立案することで成果を上げている養護教諭にインタビュー調査を実施するために、協力者への謝金が発生する。インタビューのテープ起こしなどについてもアルバイトを活用して、作業能率向上を図る。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 保健室経営計画のアウトカム把握の視点からの一検討2013

    • Author(s)
      小柳康子
    • Organizer
      日本学校保健会
    • Place of Presentation
      聖心女子大学
    • Year and Date
      20131116-20131117

URL: 

Published: 2015-05-28  

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