2016 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research on care techniques for patients/pediatric patients with eating and swallowing disorders
Project/Area Number |
25670949
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
本村 美和 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (10641673)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 摂食嚥下障害 / 食事介助 / リハビリテーション看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
嚥下障害者への食事介助においては,患者の姿勢や頸部の角度等,注意すべき点について多様な報告がされている.また,食事介助を行う者(以下:介助者)についても,食具の選択や一口量などについての報告は多いが,介助者の姿勢と患者(以下:被介助者)の嚥下機能に関する要因を検討した研究は少ない.当該研究において介助者の姿勢と被介助者の嚥下機能(嚥下関連筋群)に着目し実験を行った. 介助者を立位・座位,被介助者のベッドアップの角度を30°・60°(どちらも長座位)と設定した.そしてそれぞれ,4つの組み合わせパターンA~Dを設定し,スプーンを用いてゼリー(5g)の食事介助を行った.被介助者の舌骨上筋群の表面筋電図を測定した. 筋活動時間の算出は,はじめに記録された波形を全波整流処理し,基線からの振幅が小さく安定した1秒間の筋活動量の積分値(以下,基準値)を算出する.次に記録された波形を0.1秒間隔で積分処理し,単位時間あたりに換算し,その値が基準値の2倍を超えた時を筋活動開始,2倍以下となった時を筋活動の終了とした. 介助者姿勢の主効果が有意,嚥下時間の平均値は介助者の姿勢として,座位が立位より有意に短かったことから,介助者が座位の姿勢を取ることによって立位の場合より,被介助者の嚥下時間の短縮が期待できる. また,その際に嚥下音に注目し特徴量の抽出を行った.嚥下音データをwavelet解析し,ピークの急峻さに関する特徴量(x,y)を抽出した.予め正常,異常をラベル付けした各嚥下音データの特徴量xと特徴量yをグラフ上にプロットし,抽出した特徴量が嚥下音の評価に有用であるか検討した.その結果,特徴量がある程度予測することが可能であると考えられた.
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