2013 Fiscal Year Research-status Report
乳がん患者の再発予防に向けた効果的な非運動性身体活動プログラムの開発
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25670950
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
福田 広美 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (00347709)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | がん看護学 |
Research Abstract |
本研究は、乳がん患者の状況に合わせた効果的な身体活動プログラムの開発を行うため、平成25年度は、乳がん患者の日常生活における身体活動状況について、乳がんの診断を受けた女性100名を対象に実態調査を行った。対象者の平均年齢は53.3歳、乳がん診断から現在までの期間は平均8.3年、乳がんのステージは59.3%の対象者がIまたはIIであった。乳がんの術式は、乳房温存術または乳房切除術を受けた対象者の割合が97.8%であった。また、現在の治療については、ホルモン療法を受けている対象者が33.3%であり、その他の対象者は術後療法を終えていた。対象者が、再発予防のために日常生活で気を付けていることとして、51.0%が食事とストレス管理をあげたが、身体活動については28.0%と少ない傾向を示した。介入プログラムを考えるうえで、身体活動の重要性について情報提供を行う必要性が考えられた。 心理、身体状況および機能の調査として、SF-8を用いて調査を行った結果、軽度から中等度の体の痛みを示す割合が63.0%であった。身体機能や全体的健康感および心理面において、標準的な値を示した。また、身体活動については、国際標準化身体活動質問紙日本語版による調査を実施し、強度の活動を実施する割合は、18%、中等度の活動を実施する割合は、28%であった。軽度の活動を行う割合は70%を示したが、再発予防に推奨される活動レベルには至らず、介入の必要性が考えられた。 今後、データ分析を行い、乳がん患者の状況に合わせた効果的な日常生活の身体活動プログラムを検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度に計画した調査を実施できているため
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、平成25年度に行った調査の分析結果をもとにプログラムの作成を行う。プログラムの作成プロセスでは、乳がん患者に協力を求め、プログラムの内容や方法についてインタビューを行う。インタビューを行う対象者は、乳がん患者を一般公募によりリクルートする。プログラムの効果および安全性については、研究協力者等に意見をもとめる。その後、プログラム介入研究に向けて、プレテストを実施し、プログラムの安全性や効果などについて事前に検討を重ね、プログラム全体の調整をはかる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の調査対象者数が予定よりも少ないため 平成26年度に計画の調査およびプレテストで使用
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