2013 Fiscal Year Research-status Report
深部静脈血栓予防を考慮したC/S褥婦へのフットレスト予防ケア介入の検討
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25670960
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉沢 豊予子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80281252)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 深部静脈血栓症 / 筋肉ポンプ機能 / フットレスト / 組織血液酸素ミニター |
Research Abstract |
平成25年度の研究目的は、体組成計にて筋肉量を計測し、筋肉ポンプの機能の分類を試みること。これはポンプ機能によって静脈血流量に違いがあるかを明らかにするためである。さらに、フットレストの角度と速度を検討するためにオキシメータ(レーザー組織血液酸素モニター)OMegamonitor BOM-L1TRを使用し、血流量を測定するものである。フットレストは、青田がストローク角度を20度、角速度を20-30degree/秒が作動効果およびコストパフォーマンスが よいと示しているが、これは、対象を男性としていることもあり、性差が影響していること、この研究は女性を対象とすることに価値があるため、女性のデータを集めることを目的に行うこととした。実験方法として、フットレスト運動(足関節運動)背屈・底屈運動を20秒に1回x10回測定を5回行い、安定値をとしていた。 これにより、どの角度、どの速度のフットレスト方法が血流量が多く、血流の流れが早ければ、深部静脈血栓を防ぐ予防介入になるだろうことを考えていた。 今年度は、血流量をより効果的に測るために、当初レーザースペック血流画像化装置を考えていたが、これでは動いている足の血流量を測ることは出来ないとの指摘があり、その測定器具をもう一度選定しなおすことから始めた。少し時間を要したものの、受光強度の変化から組織血液中の酸素赤血球量、脱酸素化赤血球量、全体赤血球量の変化を調べることで、血流量を測定するレーザー組織血液酸素モニターを使用することとした。足を動かす動作があっても測定可能なものであった。また、当初臨床経験を有する実験助手を雇用するつもりであったが、雇用できないことになり、研究者一人で、測定器になれることを実践していた。従って、今年度は測定器の安定測定までで、有効なデータは得られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた、血流測定器が今回の測定には適さないことがわかり、適した測定器を探す為に時間を要した。また、研究者一人では、全てを行うことができないため、実験助手を雇用する予定でいたが、急遽留学が決まり、雇用できなくなった。研究助手の質として、ある程度研究能力のあるかつ実験経験のある者の雇用を考えていた。さらに後任を探すことができず、計画通りには進めなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は26年度計画と遅れていた25年度計画を一気に進める予定である。前半で、25年度の研究を進め、後半で26年度の研究を進める予定である。平成26年度に行うデータ収集は、対象数をやや少なくし行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は血流測定器を購入し、実験助手とともに研究を進める予定であったが、血流測定器を購入したものの、実験助手を雇うことがででなかった、。そのため謝金に当てていた費用が残ることとなった。また、研究が進めば適宜海外学会での発表を含めて旅費の予算を立てていたが、思うような結果が出せなかったため、海外学会への参加はなかった。そのため予算執行に至らなかった。 平成26年度は25年度分と26年度分を併せて行う予定である。本研究を遂行するために実験助手を雇用する経費として平成26年度請求額とあわせ使用する予定である。
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