2014 Fiscal Year Annual Research Report
深部静脈血栓予防を考慮したC/S褥婦へのフットレスト予防ケア介入の検討
Project/Area Number |
25670960
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉沢 豊予子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80281252)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 深部静脈血栓 / 筋肉ポンプ機能 / 足関節底背屈運動 / レーザー組織血液酸素モニター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は深部静脈血栓予防を考慮したC/S褥婦へのアクティブ・フットレスト予防ケア介入のケアプログラムを開発することを最終目的にしていた。そのため平成25年度は、基礎研究として実験上の性差を考慮するために、女性の平均的な筋肉量特に下肢の筋肉量を特定すること、また筋肉量によって筋肉のポンプ機能が異なるため、さらにその分類を試みること、また、足関節底背屈運動の角度の違いによる静脈血流の変化を測定し、女性にとっての作動量対効果の高い運動を明らかにすることであった。それを受け、平成26年度は、C/S後の褥婦に弾性ストッキング着用群と弾性ストッキング着用+アクティブ・フットレストを行うことによる効果を検討することであった。弾性ストッキング24時間着用においては、下肢浮腫に関しては弾性ストッキングを着用しない群よりは、下肢周囲径でその差は出ているが、産褥5日目までには、下肢浮腫の増加を評価する下肢周囲径は増加してきており、アクティブ・フットレストを加える運動は下肢周囲径、体内水分量貯留を押さえる効果があると予測しての計画であった。 2年間の実績として、平成25年度は血流量を効果的に測定する機器の選定を一からやり直し、レーザー組織血液酸素モニター(オメガウエーブBOM-L1TRW)を購入した。平成26年度は足関節底背屈運動の角度変化を継続的に測り、それをレーザー組織血液酸素モニターと同期させて記録される方法の模索するのに時間を要し、26年度後半になり、ようやく機器の購入に至り、実際の測定の準備にいたった。足関節底背屈運動の角度負荷(角度挙げていくこと)が組織血液中のOxy-Hb,Toal-HbよりもDeoxy-Hbに変化が出やすいことまでは見えてきており、これは静脈還流量を増加することを意味する。筋肉量との関係は明らかになっていない。
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