更年期にある女性労働者の睡眠障害に対する気功を活用した睡眠介入プログラムの開発

2014 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25670965
• Research Institution: Niigata University
• Principal Investigator: 定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 関島 香代子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90323972) ; 田渕 祥恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (00400763)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2016-03-31
• Keywords: 更年期 / 女性 / 睡眠 / 気功 / リラクセーション / 睡眠脳波 / 自律神経機能検査

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、更年期の女性労働者がライフステージの変化につれ特に影響を受けやすい‘睡眠’に注目し、心身の健康を保つための中国のリラクゼーション技法である気功を用いた睡眠介入プログラムにより睡眠の質に与える変化を、主観的評価、客観的評価（生理学的・自律神経学的指標）、生活の質の評価、東洋医学的な気の流れの測定、体験のインタビュー調査をもとに、縦断的、横断的に評価することを目的とした。
所属学部にて倫理委員会に提出し実施計画の承認を受け、研究参加者の募集を開始した。実験群とコントロール群の2群を設定し、実験群は｢睡眠衛生指導｣と｢気功指導｣を同時に行い、フォローアップ測定を行う。コントロール群は、｢睡眠衛生指導｣を最初に実施し、フォローアップ測定を行い、一定の期間を置いた後に｢気功指導｣を行い、フォローアップ測定を行う。気功指導は、本研究用に作成したDVD教材「安らかな眠りを促す気功」（制作代表者　新潟大学大学院保健学研究科　定方美恵子：平成25年度科学研究費挑戦的萌芽研究(課題番号25670965)）を使用した。
対象は研究の募集に参加を希望した更年期にある女性であり、各群1名ずつのデータ収集を終え、データの分析を開始している。対象として登録した参加者について、平成27年度に介入ならびにデータ収集をすすめる準備を進めた。解析を終えた実験群の睡眠脳波では介入前と比較し、介入後に睡眠効率が高まる傾向、さらに中途覚醒が減少する傾向を認めた。今後、コントロール群の睡眠脳波の解析をすすめ、介入前後の評価ならびに、実験群とコントロール群の群間比較を行う。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究目的達成に向けて、パイロットスタディにおいてデータ収集手順ならびにデータ分析手法を確認した。所属学部にて倫理委員会に提出し実施計画の承認を受け、研究参加者の募集を開始できたため、おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度はおおむね順調に計画をすすめることができたので、次年度は最終年度にあたるため、データの収集をさらに進め、計画的に実施する。

Causes of Carryover

研究計画は順調に進み実施段階に入ったが、平成27年度には研究対象者に対する介入と睡眠脳波の解析に費用がかさむため、研究費を確保した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

１．データ解析（特に睡眠脳波）
２．研究対象者への謝礼（介入群、コントロール群ともに気功の実施、また脳波等のデータ提供にかかる謝礼を必要とする）