2014 Fiscal Year Research-status Report
母親の「母乳育児の意思」に基づいた母乳育児継続に向けた包括的支援プログラムの開発
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25670966
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
嶋 雅代 福井大学, 医学部, 助教 (50633385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上澤 悦子 福井大学, 医学部, 教授 (10317068)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 母乳育児 / 意思 / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の計画:平成25年度の調査結果をふまえ、現代の母親たちが母乳育児の開始や継続、中止や終了などの意思を決定する際、何を重要と考えて母乳育児に臨んでいるのか、母親自身で主観的に評価できる『母乳育児の理由』尺度を作成する。
結果:724名の回答をテキストマイニングの手法を用いて『肯定感』『負担感』それぞれの『母乳育児の理由』を抽出した。また、『母乳育児の理由』やその他の要因による『母乳育児の意思』への影響について重回帰分析した結果、産後1ヶ月における母乳状況が良好であっても、1年以上継続したいという意思には影響を及ぼしていなかった。また前回の母乳育児の体験や自分の職場復帰など、今回の母乳育児を開始する以前にある程度自分の母乳育児を計画しており、それらが『母乳育児の意思』に影響を及ぼしていた。母乳育児の長期的な継続には母乳の回数やトラブルなど母乳育児の状況を評価するだけではなく、母子相互作用が促進できるような介入や、母乳育児をしている母親が社会的に受容されるような支援が必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では昨年度中に尺度を作成して調査用紙を配布する予定であったが、下位項目を選定するのに予定よりも時間がかかっているため、作成途中の段階である。また、複数の施設と調査に協力していただけるよう交渉する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の調査結果をふまえ、現代の母親たちが母乳育児の開始や継続、中止や終了などの意思を決定する際、何を重要と考えて母乳育児に臨んでいるのか、母親自身で主観的に評価できる『母乳育児の理由』尺度を作成する。 作成した尺度を使用して、500名の母親を対象とした調査を行い、結果を分析する。
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Causes of Carryover |
研究計画が遅れているため調査に使用する尺度が完成しておらず、調査票の印刷費、郵送費、調査協力者および調査協力施設への謝礼など、調査に関連する費用を使っていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
尺度を完成させ、全国500名の母親を対象とした調査を行う。
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