2013 Fiscal Year Research-status Report
インファントマッサージの触覚刺激が母児の快情動に及ぼすメカニズムの検証
Project/Area Number |
25670969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡邊 浩子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20315857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能町 しのぶ 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40570487)
田中 弥生 京都光華女子大学, 健康科学部, 助教 (80636184)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インファントマッサージ / 自律神経活動 / 触覚刺激 / 快情動 |
Research Abstract |
インファントマッサージは、触覚刺激により母児双方に快情動をもたらすとされ、母子相互作用の促進を目的に国内外で普及している。マッサージの効果はマッサージを開始する前と一定期間実施した後の比較評価がほとんどであり、マッサージ中の触覚刺激の快情動を自律神経活動や大脳皮質活動からリアルタイムに評価した報告はない。そこで、本研究の目的は①マッサージによる触覚刺激が母児の大脳皮質活動および自律神経活動に及ぼす反応を客観的指標を用いて検証する。②マッサージを実施する母親、マッサージを受ける児にもたらす触覚刺激による快情動のメカニズムを母児双方から検証する、である。初年度は倫理審査の申請、マッサージ中の大脳皮質活動をリアルタイムに評価する方法の検討、自律神経活動を評価する測定指標の検討を行い、プロトコールを完成させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大脳皮質活動を測定する器械はリースを予定している。リース代金が高額であるため、一定の期間に被験者の母子のペアを集める必要がある。そのため、対象者間の日程調整に時間を要しており、調査に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
H26年度は、マッサージ中の触覚刺激による大脳皮質活動および自律神経活動の快情動のメカニズムを母児双方から検証する。大脳皮質活動の指標となる酸素化ヘモグロビン値は近赤外分光法にて測定する。自律神経活動は心拍変動値より、副交感神経活動は唾液コルチゾール、唾液中クロモグラニンA(CgA)濃度から評価する予定である。分析結果は国内外の周産期関連の学会で発表および学会誌への投稿を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
マッサージ中の大脳皮質活動を測定する機械のリース代金が高額であるため、対象者ペアを一定期間内に集めて測定する必要性が生じた。そのため、今年度予定していた測定を次年度にまとめて行うことに計画を変更したため。 マッサージ中の母子の触覚刺激の快情動を自律神経活動と大脳皮質活動からリアルタイムに評価する。具体的には、母子ともに専用の全頭型ホルダーを頭に被せ、近赤外分光法にて大脳皮質活動の指標となる酸素化ヘモグロビン値を測定する。心拍変動計、唾液コルチゾール、唾液中クロモグラニンA(CgA)濃度を測定し、マッサージ中の自律神経活動を評価する。
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Research Products
(3 results)