2014 Fiscal Year Research-status Report
インファントマッサージの触覚刺激が母児の快情動に及ぼすメカニズムの検証
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25670969
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡邊 浩子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20315857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能町 しのぶ 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 招へい研究員 (40570487)
田中 弥生 京都光華女子大学, 健康科学部, 助教 (80636184)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インファント・マッサージ / 触覚刺激 / 近赤外線分光法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、インファントマッサージを実施する母親、マッサージを受ける児の双方から、触覚刺激に対するマッサージ中の自律神経活動と大脳皮質活動を評価し、快情動のメカニズムを検証することにある。H26年度は、生後3ヶ月から10ヶ月までの乳児とその母親のペア22組をリクルートし、マッサージ中の母児の大脳皮質活動と自律神経活動を測定した。大脳皮質活動は近赤外線分光法によるNIRS(near-infrared spectroscopy system)を用いて、母親は送受光ファイバー各14チャンネルが装着された全頭型ホルダーを、児は送受光ファイバー各4チャンネルが装着された前頭葉型バンドを装着し、酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの濃度をマッサージ15秒、マッサージをしない15秒を約10クール測定した。自律神経活動は心拍変動計「メモリー心拍計LRR-03」を用いてマッサージ中の母児の心拍変動値(心拍、HF値、HF/LF比)を測定、マッサージ前後で唾液を採取し、クロモグラニンA濃度を測定した。マッサージ中はマッサージ部位による脳活動への影響を分析するためにビデオ撮影を行った。現在、近赤外分光法により得られた酸素化ヘモグロビン値と脱酸素化ヘモグロビン値をマッサージ部位別にマッピングし、画像解析を行っている。また、各心拍変動値と脳血流の動きの関連、マッサージ前後の唾液クロモグラニンA濃度変化率を分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
近赤外線分光法NIRS(near-infrared spectroscopy system)の借用が遅延したことより、実験開始に遅れが生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
近赤外分光法により得られた酸素化ヘモグロビン値と脱酸素化ヘモグロビン値をマッサージ部位別にマッピングし、画像解析を行っている。また、各心拍変動値と脳血流の動きの関連、マッサージ前後の唾液クロモグラニンA濃度変化率を分析し、触覚刺激に対するマッサージ中の自律神経活動と大脳皮質活動を包括的に評価し、快情動のメカニズムを明らかにする。本研究で得らえた成果を学会および論文にて発表する。
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Causes of Carryover |
H26年度の前半(5~6月)に光脳機能イメージング装置を用いて、近赤外分光分析法により血中の酸素モニターの解析を行いその結果を基にベビーマッサージ中の母児の快情動のメカニズムを明らかにするとともに学会において発表する予定であったが、装置の借用がH26年度の後半(12月)となり実験開始に遅延が生じたため、発表を次年度に延期することになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血中の酸素モニターの画像解析と学会発表を行い、未使用額はその経費に充てる。
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Research Products
(1 results)