2014 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム児の「感覚の過敏性」に起因した問題行動の改善に向けた基礎的研究
Project/Area Number |
25670977
|
Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
長南 幸恵 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (00648032)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 感覚 / 問題行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉症スペクトラム児の感覚特性に起因した問題行動の改善に向けた基礎的研究である。以下の3点を明らかにする目的とすることとして3年で行う予定である。 平成26年度は、以下の研究経過であった。 1)平成25年度から取り組んでいた自閉症スペクトラム障害児者の感覚の特性について国内研究の動向を論文として、学会誌への投稿を行った。 2)市町村立保育園に通園している児1例について、週1回半日~終日、2~3か月に渡り、日常の保育に参加しながら観察を行い、問題行動と感覚の特性との関連についてデータ収集を行った。 3)自閉症スペクトラム障害児の環境調整とケアの実際を知ることを目的に教育福祉の先進国であるフィンランドの保育園、学校、医療施設の視察を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は、調査および分析まですすめる予定であったが、自閉症スペクトラム障害児を持つ養育者との関係が十分でないことから、研究協力していただける市町村および施設の選定が予想以上に困難であった。結果として、データ収集期間が1年に及び、事例数も当初の予定の10例から6例となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、海外視察の成果と合わせ、本研究に協力いただいた施設へ成果の還元し、問題行動の改善のための具体的な方略の検討を目指し、分析を進めていく予定である。
|
Causes of Carryover |
平成26年度末~平成27年度始めと年度をまたぎ、海外視察を行ったため、視察経費が含まれていない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、海外視察経費が計上される予定である。
|
Research Products
(1 results)