2013 Fiscal Year Research-status Report
精神障がいをもつ当事者のセルフケア能力質問紙の開発
Project/Area Number |
25670997
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | セルフケア能力 / 精神障がい |
Research Abstract |
本研究では、日本の文化的背景を考慮した精神障がい者のセルフケア能力を査定する質問紙を開発し、その信頼性と妥当性を検討することを目的としている。 計画としては、「質問紙の作成」と「質問紙の信頼性・妥当性の検討および質問項目の修正・洗練」の二段階に分けて実施する予定であり、現在「質問紙の作成」の段階である。Oremらの開発したセルフケア能力の10個のパワー構成要素を基盤に、精神障がいの特性およびセルフケア能力に関する文献検討を行い、セルフケア能力の構成概念(下位尺度、以下、下位尺度とする)とそれに含まれる質問項目を抽出した。また、セルフケア能力に関するインタビューガイドを作成し、精神障がいを抱えながら地域で生活する人10名に半構成的な面接調査を行った。現在、その内容を分析し、質問紙の原案を作成している。精神障がいを抱えながら生活している人々は、様々なセルフケア能力を基盤に日常生活、症状管理、地域生活を行っていることが明らかになった。実際に生活している当事者が大切にしているセルフケア能力を綿密に分析し質問項目に含めることで、より当事者の思いに添ったセルフケア能力の質問紙になると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討に時間を要したこと、また所属施設の倫理審査委員会の承諾に時間を要し、当初の計画より面接調査開始が遅延した。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究遂行の遅れのため、25年度実施予定の内容を繰り越し実施していく。また、26年度は、質問紙の信頼性・妥当性の検討および質問項目の修正・洗練を行う予定であったが、フィールド調整あるいは、対象数の見直しを行い、研究の遂行に努める。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究遂行の遅れのため、調査等の旅費、謝金が発生しなかった。次年度に繰り越す予定である。 平成25年度に予定していたパイロットスタディを26年度実施計画へ変更したため、それに伴い旅費、研究協力者への謝金等の25年度予算計上分を繰り越して26年度使用計画研究費として計上していく。
|