2014 Fiscal Year Research-status Report
気分障害による長期休職者のための症状自己管理プログラムの開発
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25670999
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
山岡 由実 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (00326307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 幸子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (80285353)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 症状自己管理 / プログラム開発 / 感情障害 / 主体性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に行った症状自己管理の実践場面のインタビューの分析を行い、気分障害による長期休職者のための症状自己管理プログラム(案)を検討した。 分析の結果、本研究で作成するプログラムの目的であった「社会生活において自分の価値を実感し、人生を主体的に再構築していくこと」にある、「主体性を取り戻していく」ことについての概念枠組みを追加し、修正する必要があることが分かった。 それに伴い、これまで検討してきた概念に加えて「リカバリー」概念についての文献検討を行うとともに、当事者のリカバリーを促すWellness Recovery Action Plan(以下WRAP)という教育プログラムの研修会を開催し、参加者や主催者から意見をもらい、症状自己管理プログラム(案)を再検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度に行った症状自己管理の実践場面のインタビューの分析結果から、新たな概念を枠組みに追加するために、さらに文献検討や研修会による検討が必要と判断した。そのため、平成26年度の目的である、気分障害による長期休職者のための症状自己管理プログラム(案)の洗練を目的とした、職場復帰リハビリテーション実践家及び当事者へのインタビューとその分析を通した症状自己管理プログラム(案)の内容及び妥当性の検討・修正が平成27年度に持ち越されている。 また、同じくプログラムの洗練を目的とした海外におけるプログラムの見学は、その調整により、平成27年度予定となった。 これらは、インタビュー分析結果等、計画遂行に伴い生じた必要な修正と考えているが、目標を達成するために、連携研究者の追加等、さらなる研究体制の見直しが必要と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究メンバーで研究達成状況を共有し、スケジュールの見直しを行うとともに、研究会議の定期的な開催を進める。 また平成27年度より、連携研究者を2名追加している。内1名は、研究代表者と同じ所属にすることで、計画を推進するための連絡・調整の実行を推進する。
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Causes of Carryover |
分析結果による計画の修正に伴った研究の遅れによる経費の未使用によるもの。 また、海外におけるプログラムの見学が、その調整により平成27年度に変更となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画の遂行により、調査研究旅費、研究対象者謝礼等に充てる予定である。また、遅れを取り戻すため、定期的に会議を実施することで、研究費の執行を進める。
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