2015 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型超音波血流計を用いた高齢者の下肢血流評価に関する研究
Project/Area Number |
25671008
|
Research Institution | Kanagawa Dental University Junior College |
Principal Investigator |
溝部 昌子 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00625684)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, その他 (70190791)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 血管看護 / 高齢者看護 / 血管外科学 / フィジカルアセスメント / 血流評価 / 基礎看護学 / ドップラー血流計 / 下肢虚血 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究成果は5つで、27年度成果として3,4,5を示す。 3血管看護に関する文献検討では、1980年代からの資料について、A病態・症状の観察、B治療の補助、補助療法や回復を助ける看護ケア、C心理社会的サポートケア、D予防的ケア、E経営的評価に分類した。血管看護師の役割は、患者の観察や治療の補助から療養のプロセスや成果指標を左右するもの、予防対策や健康教育に関するものへと拡大・多様化していた。英米でりは、医療費削減に関する政策的背景が強いものであったが、結果的に看護の高度実践や多職種協働が促進された。日本においても、血管障害に関連した健康成果の向上を担う役割の一つとして、先進的治療、患者の療養や回復、地域社会など様々な場面で、血管看護師の活用が期待され、実態や効果に関する実証的研究が必要であると示唆された。 4看護師が行う血流評価の内、無侵襲診断法による下肢血流評価は、機器の装着や操作が簡便で測定が自動化されているものがある一方、検査のプロセスが自動化されておらず、臨床的推論や判断を伴い、所見作成を要するものまで難易度が様々である。特定行為に係る看護師の研修制度では、多職種協働医療チームと看護師の役割拡大の観点から、下肢血流評価技術は、卒後継続教育として対応が求められている状況で、本研究でも看護師が習得すべき下肢血流評価技術は問診やフィジカルアセスメント技術に加えて携帯型超音波血流計を用いた血流評価と考え、看護師を対象としたセミナーを実施した。 5本研究の成果は順次発表すると共に、平成27年6月第43回日本血管外科学会学術総会特別シンポジウム「バスキュラー・ナースを目指して」を実施、平成27年6月日本血管看護研究会を設立、平成28年2月日本血管看護研究会第1回セミナーやホームページを運営など、血管看護の普及啓発、国内の看護実践者のネットワーキング活動に務めた。
|
Research Products
(4 results)