2013 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児期における双子言葉(宇宙語)現象の発生予防とファミリーケアの研究
Project/Area Number |
25671015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早川 和生 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70142594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 明子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00633869)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 双生児 / 言語獲得 / 宇宙語 / 家庭環境 / 乳幼児 / ファミリーケア / 生育環境 |
Research Abstract |
乳幼児期の双生児の場合、生まれてから常に一緒にいることから2人のみで通じる独自の言語(Twin Language, 宇宙語)を自然に作りあげてしまい日本語の習得に障害が生じることがある。本研究では日本最大の双子の母親互助組織のツインマザースの協力を得て過年度に実施した家庭訪問調査と郵送質問紙調査にて収集したデータ(母子の交流、母の就労、家屋の部屋レイアウト、離乳食や食事の与え方、等)について宇宙語現象の発生との関連を数理科学的な解析を実施した。 また双生児研究において重要な乳幼児期の健康状態についても日本全体の状況を把握するため厚生労働省の保管する双生児出生に関するデータを詳細に分析し、我が国における一定の傾向について把握することができたことから複数の学術論文として発表した。(Twin Research and Human Genetics,16(2), 217-220, 2013), Gynecology and Obstetris,3(1), 2161-21609-0932,2013).Gynecology and Obstetrics.(6), 100-139, 2013. この研究結果に関連して「双子の子育て:多胎児の赤ちゃんとその家族のために」(2013)の小冊子を母子保健事業団より出版した。更に日本双生児研究学会にて「単胎児、ふたご三つ子の死産率の分析1999-2008」(2013,東京)の分析結果の発表を行った。 これらの研究成果については、社会的にも注目されたことから新聞やテレビ等にて記事として社会一般に広報され読売テレビ(11月3日、2013),朝日新聞(11月5日、2013),毎日新聞(8月8日、2013)にて研究成果の情報発信がされた。またインターネットのヤフー画面のトップニュースで本研究の協力者で3世代連続で家族集積性が見られた双生児家族が報道された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の対象である乳幼児期の双生児を持つ家族の協力は、日本最大の双生児家庭の互助組織であるツインマザースクラブの協力が得られていることから問題なく研究データの収集が実施できている。また、収取できたデータ項目についても家庭訪問調査と郵送質問紙調査にてほぼ網羅的に把握できている。ただ、一部の双生児家族からは日程調整の関係で未だ協力が得られていない双生児家族が残っていることから今後のフォローアップ調査時に協力者の都合に合わせて調査を実施する必要がある。 また、研究調査データの分析については、双生児における宇宙語の発生頻度および関連する家庭での環境因子については数理科学的な解析も順調し進展し、問題となる課題点については特定が可能となっている。また、双生児出生に関連する全国的なデータ解析も実施できており学会等で発表できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進計画に関しては、既に実施した家庭訪問調査や郵送質問紙調査の結果を踏まえて、次の分析研究を引き続き実施する予定である。 ①すでに収集したビデオ、テープレコーダーの宇宙語現象の音声データのアナログ情報をAD変換してデジタル情報とし高性能パソコンにより数理科学的に安静のパターン分析を実施する。特にニューラルネットワーク理論を用いて宇宙語現象に内在する言語文法的法則性を抽出し、日本語との差異を明らかにする。 ②インタビュー調査で収集した宇宙語データ(音声言語情報)および家庭訪問時での面接調査データ(母子交流、家屋部屋レイアウト、家族構成等)を総合的に分析し、宇宙語発生に関与する家庭環境を多変量解析により抽出する。これを基に言語の遅れに悩む双生児家庭への育児指導指針を策定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額については、当初より900,000円の交付を受けることになっており、また今年度において、双生児家庭への訪問調査が先方の都合により訪問できなった家庭訪問を次年度に先送りしたことが主な理由である。 前年度において家庭訪問ができなかった双生児家庭について当該年度分と合わせて実施する計画である。また、収集データの解析についても予定した計画に沿って実施することとなる。
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Research Products
(10 results)