2015 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期における双子言葉(宇宙語)現象の発生予防とファミリーケアの研究
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25671015
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
早川 和生 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70142594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 明子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00633869)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 双子 / 言語発達 / 言語獲得 / 乳幼児 / 宇宙語 / 生活環境 / 母子環境 / ライフスタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
双生児ペアにおけるTS式乳幼児Personality診断テストの分析では、社会順応力、家庭順応力、学校順応ryぽくのテスト得点を分析し、一卵性では、級内相関係数が社会順応力0.817, 家庭順応力0.659, 学校順応力0.549,家庭順応力0.489となった。各項目において一卵性双生児の級内相関係数が二卵性双生児より高い傾向をしめしたことは、これら能力については環境因子や生活環境因子のみでなく、遺伝因子が関与していることが示唆されたことは、重要視すべき点と思われる。また双子ペア内の緊密度に関する、研究結果では、一卵性女性ペアの”close tie" の得点(36.1), "Emotion" 得(7.0), "Defennce" 得点(7.0)においてもっとも高いスコアを示したことは一卵性女性ペアにおいて宇宙語現象の発生率が最も高いことを示したことと相互関連していることを示唆するもので極めて重要な新知見と考えられる。宇宙語現象の発生機序の解明に有用な実証的データとなる。 また双子における宇宙語現象(Twin language) の関連項目として1995~2008年の期間において双子の卵生別死亡率および新生児死亡率の比較では、胎児死亡率および新生児死亡率については、二卵性ペアにおいて1/3~1/4 減少し、、特に一卵性ペアおよび単胎児では1/2も減少していることが判明した。宇宙語現象の発生に胎児期の環境因子の関与を検討する上で有益なデータを得ることができた。今後はこれら得られたデータを多面的で総合的に分析することにより更なる宇宙語現象の発生機序の解明に繋がる基盤となるものと言える。
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Research Products
(2 results)