2015 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中患者が就労を継続していくための支援のあり方についての研究
Project/Area Number |
25671028
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 智美 神奈川工科大学, 看護学部, 講師 (40613279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥宮 暁子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20152431)
五十嵐 千代 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (20587787)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳卒中患者 / 就労 / 就労継続 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中患者への就労・就労継続支援の状況・意識について調査した。対象は東京都・神奈川県内の回復期リハ病棟の医師・看護師長・PT・OT・ST・MSWの各140名ずつ、就労移行支援事業所(患者支援経験有)63か所、ハローワーク31か所、就労支援センター79か所、全国の障害者就業・生活支援センター327か所、地域障害者職業センター10か所とし、無記名自記式質問票を郵送回収した。回収率は医師11.6%、看護師長29.1%、PT39%、OT32.6%、ST30.7%、MSW32.6%、就労移行支援事業所39.7%、ハローワーク77.4%、就労支援センター19.0%、障害者就業・生活支援センター20.6%、地域障害者職業センター40%だった。 支援の現状ではリハ病棟の医師以外の職種は「患者等から相談があれば支援を実施」、今後では看護師長以外は「積極的に支援したい」、就労時期は全職種とも「患者・会社・支援機関で検討し決めた時期」が多かった。就労移行支援事業所以外の支援機関では54~100%で患者の支援経験が有り、支援開始時期は「就労の目途が経ってから」が多かった。 リハ病棟の職種は患者の就労への影響が大なものとして「後遺症の程度」「会社の障害者雇用の考え方」「患者自身の障害や症状の理解」が多く、支援機関は、他の障害者に比べて重要な支援として「自分の障害や症状への理解の支援」「就労能力の理解への支援」が多かった。患者等が復職等に向けて行うことでは、リハ病棟職種・支援機関とも「発症時からの会社への連絡・報告」「患者・家族が心身状況を理解する」「会社に自分の状況を理解してもらう」が多く、必要な施策では「患者の雇用管理上の留意点や患者の障害特性の情報提供」が多かった。 就労継続には就労前に患者等が自己の心身状況を理解し、会社にも理解してもらうことが重要であり、その為には回復期からの支援が必要である。
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Research Products
(4 results)