2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25700019
|
Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
塚田 浩二 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (20415714)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ユーザインタフェース / 電子デバイス / 高速プロトタイピング / スマートセンサ情報システム / 日用品 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究提案では,さまざまな日用品部品の「電気特性」,「機構特性」,「素材特性」を解析し,日用品部品自体をシステムの一部として活用した「日用品センサ/アクチュエータ」を構築することで,真に日常生活空間での利用に適した日用品インタフェースの実現を目指す.本年度は,昨年度までに実装した日用品センサの評価/論文化を進めると共に,物理的な機構や磁力に着目した日用品アクチュエータや,アクセサリの「きらめき感」に注目して日用品インタフェースの美的な質感を高めるシステムの実装を進めた. まず,タブレット端末等のカメラ/タッチパネルからそれぞれ認識可能な二次元コード「CapacitiveMarker」について,基本性能の評価やインタラクション技法としての検証を行った上で論文誌に投稿し,採択が決定した.次に,磁力を用いた日用品アクチュエータの取り組みとして,磁力を用いてボールと身体の関係をインタラクティブに制御するシステム「SomaticBall」について,現状での知見をまとめ,国内会議(登壇)/国際会議(ポスター)にて発表した.次に,磁力を用いたアクチュエータを日用品全般に拡張することに着目し,磁力を用いて工具/食器などを非接触で駆動するインタラクション技法を提案し,国内会議(デモ)で発表した.また,日用品インタフェースの美的な質感を高めることを目的として,昨年度までに提案したアクセサリ等の「きらめき感」を制御できるシステム「Sparkly」を改良し,国際会議(デモ)にて発表した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日用品センサの開発は順調に進んでいたが,平成28年8月頃,新たな日用品アクチュエータの着想を得て,合わせて実装することでツールキットとして価値が大きく向上すると判断し,この実装を優先させたため.
|
Strategy for Future Research Activity |
日用品センサ/アクチュエータを扱うためのツールキットの公開を目標として,基板外注/ソースコード整備/ドキュメント整備等を進める.あわせて,基礎的な知見や応用可能性を整理し,論文執筆を行う.
|
Causes of Carryover |
日用品センサの開発は順調に進んでいたが,平成28年8月頃,新たな日用品アクチュエータの着想を得て,合わせて実装することでツールキットとして価値が大きく向上すると判断し,この実装を優先させた. その結果,ツールキットとしての準備(基板外注/ソースコード整備/ドキュメント整備等)や論文執筆に遅れが出たため,一年間研究期間を延長する必要が生じた.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
日用品センサ/アクチュエータを扱うためのツールキットの公開を目標として,基板外注/ソースコード整備/ドキュメント整備等を進める. あわせて,基礎的な知見や応用可能性を整理し,論文執筆を行う.
|