2014 Fiscal Year Annual Research Report
感情障害への認知行動療法の統一プロトコルの有効性とその治療機序・神経基盤
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25705018
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (20510382)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / うつ病 / 不安症 / 統一プロトコル / 神経基盤 / 治療機序 / 脳画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、うつ病と不安症に対する診断横断的な認知行動療法の統一プロトコルについて、日本人のうつ病及び不安症患者に対してランダム化比較試験(RCT)を実施し、その有効性、治療機序、神経基盤を検討することを目的とした。平成26年度には、すでに開始されたRCTを継続し、順調なペースで症例登録、介入、評価を実施してきた。この間、継続して定期的な治療スーパービジョン、評価者訓練、臨床試験のコーディネート体制の向上に取り組んできた。さらに、神経基盤を検討するための附属研究である、脳画像の撮像を臨床試験に組み込むための倫理審査の承認、実施体制の構築を経て、実際に画像撮像を運用するに至った。また、臨床試験で用いられているうつや不安の重症度と機能障害を簡潔に評価できる尺度の信頼性と妥当性を検討した論文を執筆し、公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概要に示した通り、平成26年度は患者リクルートが順調に進むとともに、脳画像撮像の体制が整った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、病院の関係者との連携を図り、現在のペースで臨床試験の運用体制を維持する。
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Causes of Carryover |
平成27年1月、認知行動療法についての専門的知識を有する研究協力者が本務先でのトラブル対応のため、2月に予定していた研究コンサルテーションに参画できなくなった。同研究者以外に同様の知識を持つ新たな人材は我が国におらず、また、同研究者及び当機関でのスケジュールが平成26年度中では調整できなかったため、次年度に研究コンサルテーションを延期することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
延期された研究コンサルテーションは、平成27年度4月24日に実施された。
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[Presentation] 曝露の導入とその効果増強2014
Author(s)
加藤典子・伊藤正哉・松岡豊・堀越勝
Organizer
第14回日本認知療法学会
Place of Presentation
日本、大阪、大阪国際会議場、1005
Year and Date
2014-09-13 – 2014-09-13
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