2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25706013
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新田 英之 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 特任講師 (00582446)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ナノマイクロ工学 / 花粉管 / マイクロ流路 / 微細加工デバイス / MEMS |
Outline of Annual Research Achievements |
MEMS技術による微細加工デバイスやマイクロ流体デバイスを独自に開発し、植物に関する細胞(花粉管)、分子(LUREなどのシグナリング分子)各レベルで、これまで不可能であった顕微鏡下ライブイメージングを実現し、これまで観察が困難であった生命現象の高精度観察、定量的計測や解析に成功した。 花粉管一本を2次元空間に閉じ込め、かつ無理なく伸長させることができる最適なマイクロ流路デバイスを開発し、その中で花粉管の伸長アッセイを実現する実験プロトコルを確立した。その結果、流路内での花粉管伸長速度(50.2±9.6 µm/min)の計測に成功した。この値は、in vivoでの伸長速度を花柱を通過する時間から計測した先行研究(約40 µm/min)により近い値であるため、本計測法は従来法に比べ、in vivoにより近い環境での花粉管伸長速度計測が可能であることを示した。 T字型マイクロ流路デバイスと十字型マイクロ流路デバイスを用いて、花粉管誘引率の定量計測に成功した。T字デバイスを用いた計測では、GRRは56.2%と算出され、十字デバイスを用いた実験から算出したGRRは56.9%となったため、本実験条件におけるGRRは高い信頼度をもって56–57%と断定することができた。更に、十字デバイスでは、誘引された花粉管をT字デバイス(56.2%)に比べて高精度(87.4%)で回収することができる。この技術を用いることにより、誘引された花粉管において、精度の高いトランスクリプトームやプロテオーム解析の実現が期待される。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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