2014 Fiscal Year Annual Research Report
革新的直接カップリング反応を促進する二官能性触媒の創製
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25708005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山口 潤一郎 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00529026)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分子活性化 / 触媒化学 / 合成化学 / 天然物合成 / ニッケル / パラジウム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまで既存のカップリング手法の延長であった、分子結合活性化による直接的カップリング反応を飛躍的に革新を起こす新たな分子触媒を開発する。具体的にはこれまで培った経験と知識を元に、直接カップリング分野で新奇な、配位子上に非対称で二つの機能を有する二官能性触媒を創製する。合成した触媒を用いて、これまで達成できなかった、炭素-水素(C-H)結合、炭素-酸素(C-O)結合、炭素-炭素結合を同時に活性化できる次世代カップリング法を開発する。直接的不斉カップリングも視野にいれ本手法を活用する事で生物活性物質の合成に応用する。 本年度は既に開発した触媒群を用いて生物活性分子等に応用した。その結果、新規HDAC阻害剤の創成、抗菌作用を有するアリールチアゾール化合物群、 天然物 Lamellarin類、Dictyodendrin類の合成に成功した。また、有用分子ヘキサアリールベンゼンのプログラム合成にも威力を発揮した。また、開発した触媒群はカルボニル化合物のα-アリール化反応、アリル位C-H酸化反応、シクロプロピルアミンの直接アリール化反応などにも有効であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
既に目的の分子触媒の開発だけではなく、生物活性分子群への応用にも成功している。ほぼ申請した内容は完結していることから計画以上に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
分子触媒の他の触媒反応への可能性を探る。また、引き続き生物活性物質の合成への応用を行なう。さらに、開発した触媒を改良し第二世代触媒の創成を試みる。
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Research Products
(22 results)