2015 Fiscal Year Annual Research Report
バルク系ホスト-ゲスト化学が拓く次世代超分子マテリアルの創成
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25708022
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
生越 友樹 金沢大学, 物質化学系, 教授 (00447682)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ピラーアレーン / バルク材料 / 液体 / 蛍光 / スイッチング / 面性不斉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では新規環状分子pillar[5]areneの側鎖にトリエチレンオキシド鎖を導入することで液体Pillar[5]areneの合成に成功した。液体Pillar[5]areneは両親媒性であり、多様なゲスト分子を直接溶かし込むことが出来る液体環状分子であった。一般に、ホスト-ゲスト形成は溶媒中で行われるが、溶媒和の阻害によって錯形成の効率が低下するという問題がある。本研究ではこれまでに、液体Pillar[5]areneにゲスト分子を直接溶かし込むことで溶媒和の影響を排除し、効率的なインターロック分子の合成に成功した。そこでこの液体Pillar[5]areneの液体状態でのホスト-ゲスト特性に注目し、光学的な応用を試みた。π共役系のゲスト分子は液体Pillar[5]arene中でホスト-ゲスト形成によって緑色の発光を示すことが分かった。さらに競争ゲストの添加によって発光色の変化が見られ、液体状態での発光スイッチングに成功した。さらにpillar[5]areneの側鎖に不斉炭素を有したトリエチレンオキシド鎖を導入することで、キラル液体pillar[5]areneの合成に成功した。キラル液体pillar[5]areneは多様なゲスト分子を直接溶かし込むことが出来た。キラル液体pillar[5]areneは側鎖の不斉炭素とベンゼン環の面性不斉から、(s, pS) 体と (s, pR) 体のジアステレオマーが存在していることが分かった。キラル液体pillar[5]areneは バルクでは(s, pR) 体に偏っているが、溶液状態では (s, pS) 体へと面性不斉が反転することが分かった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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