2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25708033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 崇匡 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70456151)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高分子ゲル / 均一網目構造 / 構造と物性の相関 |
Research Abstract |
本研究は、均一な網目構造を有する高分子ゲルであるTetra-PEGゲルに対して、制御された不均一性を導入することにより、不均一性を有する高分子ゲルの構造と力学的物性の関係を明らかにすることを目的としている。 平成25年度には、均一な高分子ゲルの力学特性を記述する理論モデルの検証に成功し、論文として報告した。これにより、不均一性の影響を評価するための土台となる原理を明らかにすることができた。さらには、本研究の研究対象である不均一性の中でもダングリング鎖の影響や網目鎖長の不均一分布の影響についてはすでに明らかにし、論文として報告した。 これまでの研究により、本研究の対象である3つの結合性不均一性のうち、二つについては力学物性に与える影響を明らかにすることができた。本年度以降のさらなる研究により、残りのループについても明らかになることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画書の段階よりも、実験結果が順調に取得できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
多少計画書よりも順調に推移しているため、今後の進捗も踏まえ、可能なものは前倒しで進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予想よりも順調に計画が推移したため、多少ではあるが予想よりも少ない予算で研究を遂行することができた。 残額は合計の予算に対して残額はかなり少額であるため、計画の変更はほぼ必要ないと思われる。
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