2015 Fiscal Year Annual Research Report
局所物性分布の複合的利用による新規熱物質輸送手法の提案
Project/Area Number |
25709013
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
元祐 昌廣 東京理科大学, 工学部, 准教授 (80434033)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 物性制御 / マイクロナノ伝熱 / マイクロデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,昨年度に一部開発した,偏光解消を用いた流体温度計測法を確立させること,さらに多彩な物性分布制御の可能性を検証し,最終的には,物性分布利用による熱流動制御を新規技術として体系化させるとともに,研究成果を社会に広く公開することを目標とした.以下に今後の研究方策をまとめる. (1) 計測法の高度化:液中に溶解した蛍光分子の偏光解消は分子の回転ブラウン運動に依存することを利用した温度計測法の確立を行った.溶媒粘度の影響や,分子サイズの依存性などを温度依存性とともに調べた.また,従来の単色LIFでは計測が困難な複雑形状流路や,異なるpH溶液の合流部での温度分布計測を実施し,その有用性を評価した.また,本課題を通じて開発した3次元熱流動場計測用装置を用いて,交流電場誘起流の計測を行って3次元流動を定量化った.その結果,基板で発生した抗原抗体反応の反応進行度と誘起流とを対応づけることができ,表面反応促進の評価につながる知見を得た. (2) 多彩な物性操作による熱流動制御:加熱に依らず光に由来したシス-トランス間分子構造変化で界面張力が変化する界面活性剤を用いた液滴のリモート操作についても取り組み,マイクロ流路において界面が移動する様子を計測した.この活性剤は照射光の波長で界面張力を可逆的に変化させることが可能であり,液滴の光輸送としての可能性を有することを見出した. (3) まとめと体系化:これまでに実施してきた各種の物性分布による熱物質輸送技術の体系化に取り組んだ.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)