2015 Fiscal Year Annual Research Report
超はっ水・超親水表面上での吸着水構造解明の深化と水の動的制御技術の進化
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25709061
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
石崎 貴裕 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (50397486)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 超はっ水 / 超親水 / 吸着水 / 水の動的挙動 / ヒステリシス |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請では,モデル表面として様々な超はっ水・超親水表面および低ヒステリシス表面を形成し,その表面における吸着水に対する構造の解明を深化させることにより,表面の物理化学的特性,吸着水の吸着構造,水の動的挙動の相関関係を明らかにし,水の動的挙動を制御するための学理を体系化させるとともに水の動的制御表面をデザインする手法の進化を図ることを目的として研究開発を行った。具体的には,(1)超はっ水・超親水および低ヒステリシス表面形成技術の確立,(2)これらの表面における吸着水の構造の解明,(3)吸着水の構造と水の動的挙動の関係,(4)水の動的制御表面のデザイン に関する研究開発を行い,吸着水の構造と表面状態および水の動的挙動の関連性を明らかにすることを目的とした。平成27年度は,平成26 年度に得られた結果に基づいて,(1)超はっ水・超親水および低ヒステリシスの表面形成技術の開発,(2)モデル表面における 吸着水の構造と水の動的挙動の関係の解明に関する研究開発を行った。 硝酸セリウムとミリスチン酸の混合比を調整した溶液中に金属基板を浸漬させることにより,超はっ水表面を形成する技術を確立した。この手法では,混合比を最適化することで,1分の浸漬時間で超はっ水性を付与することが可能であることを明らかにした。また,アルキル鎖長の異なる2種類の有機シラン分子を原料に用いた液相法により,接触角ヒステリシスが10°未満の低ヒステリシス表面を形成するための技術開発を行った。また、モデル表面におけるヒステリシスの大きさと吸着水の吸着力の大きさには相関関係があることを明らかにした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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