2014 Fiscal Year Annual Research Report
セパレースバイオセンサーによる染色体分離機構の研究
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25711003
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
進藤 軌久 公益財団法人がん研究会, その他部局等, 研究員 (00512253)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 染色体分配 / セパレース / バイオセンサー / 活性制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではセパレースのバイオセンサーを駆使してセパレースの急激な活性化機構を解明し、正確な染色体分離を保証する機構を明らかにすることを目的としている。3つの大枠を設定して研究を推進している。(1)分子間切断が染色上における活性の伝播に必須であることを示す。(2)分子間切断が活性型セパレースの分子数の増加に寄与する機構を解明する。(3)分子間切断の制御方法を開発する。今年度はこの3つの大枠うち、(1)を完了し、(2)の途中までを完了した。以下今年度実績の概要を記す。まず、(1)に関しては、セパレースの非切断型変異体発現細胞においては、染色体上における活性の伝播が遅くなることが観察された。(2)に関しては、TEVプロテアーゼで切断を制御できるセパレース変異体を用いた解析を行った。切断を受けたセパレースに結合しているセキュリンは、APC/Cによるユビキチン化を受けやすいという結果を得た。さらに、セキュリンの脱リン酸化がセパレースとセキュリンの解離に関与することを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に計画していた実験を完了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
(2)の完了を目指し、さらに(3)に着手していく。
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Causes of Carryover |
当該年度に購入を予定していたLiCor Odyssey CLx Infrared Imaging system は、研究所の共通機器としてその上位機種が導入されたため、購入をとりやめた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後予定している抗体作成費用やがん細胞株購入費用を増額して研究のスピードアップをはかりたい。
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