2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25730030
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
福士 将 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (50345659)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ネットワークオンチップ / 部分再構成 / 耐故障ルーティング / ネットワーク再構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,最初に,部分再構成に基づくネットワークオンチップ(NoC)構成法の性能評価を行った.本構成手法は,耐故障ルーティングとネットワーク再構成の両機能を併用したものであり,耐故障ルーティングの際に通信性能の低下の要因となる故障ノード配置をネットワーク再構成によりシステムから除外する.通信性能を優先する条件で本手法を適用することで,平均通信サイクル数を約10%削減可能であることを明らかにし,システムサイズを優先する条件で適用することで,システム内のノード利用率を約10%向上可能なことを明らかにした.本手法により,アプリケーションなどの性能要件に応じて,チップ内のシステムを動的にカスタマイズすることが可能となる.次に,本手法の有効性を実証するために,アプリケーションとして3次元形状復元処理を取り上げ,並列化手法の開発と実装を行った.計算に要するデータを各ノードに分散配置するデータ構造を考案することで,従来法と比較して,メモリ使用量を約90%削減可能なことを示した.本手法を用いた場合の並列処理性能を評価し,使用ノード数に対する処理性能の関係を明らかにした.さらに,アプリケーションの高信頼な実装基盤として,計算管理サーバの構成を検討した.本サーバでは,計算誤りに対処するために信頼度に基づく冗長化手法を用いており,計算ノードからのリクエストに応じて計算を配布する.計算管理に必要となる各処理を並行して行うマルチスレッド型のサーバを実装し,各スレッドの処理性能を明らかにした.
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Research Products
(6 results)