2015 Fiscal Year Annual Research Report
スケーラブルな実行トレース解析処理基盤に基づくデバッグ手法
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25730037
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
小林 隆志 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (50345386)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | ソフトウェア工学 / 動的解析 / デバッグ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，実用規模のソフトウェアの複雑な振舞を効果的に解析するスケーラブルな実行トレース解析処理基盤を構築することを目指す．効率的な解析処理のために，プログラムの静的情報や過去に蓄積した部分トレースを活用し，解析に不要な履歴の除去やトレースの分割を行うハイブリッド型依存解析手法を研究する．また，その基盤を利用して，データマイニング技術を応用したAPI利用の時相制約発見手法等，多量の実行トレースの解析に基づくソフトウェア理解支援手法，欠陥箇所の特定手法からなる，新しいデバッグ手法を開発する．
本年度は，昨年度までの成果である欠陥箇所特定手法を拡張した．詳細な変数アクセス情報を含む実行トレースから，動的データ依存を解析し欠陥発生時の特徴を明確化することで，高精度な欠陥箇所特定を実現した．また，この手法を応用し，大規模トレースに適用可能な手法として，メソッドの実行範囲に着目する軽量な欠陥箇所特定手法を開発した．
この手法では，実行時のメソッド入退出イベントのみを監視することで，低オーバヘッドでメソッドレベルでの欠陥発生時の特徴を分析し，より詳細に実行トレースを保存する箇所を特定する．詳細な実行トレース取得のための計装コードの埋め込み箇所を限定することが可能となり，スケーラブルな実行トレース解析が可能となる．
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