2014 Fiscal Year Annual Research Report
太陽光発電を用いた無線センサネットワーク長期間稼働のためのノードの移動手法
Project/Area Number |
25730062
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
勝間 亮 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80611409)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | センサネットワーク / モバイルノード / エナジーハーベスティング / 被覆 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度では,ノードが太陽光発電で充電しつつ移動しながら対象領域を被覆する手法について,農業用地と海上の2種類の環境で提案し,評価実験を行ってきた.しかし,発表した研究会等において,海上WSNでの海流のモデルが適切でないのではないかと指摘を受けていた. そこで平成26年度では,海上WSNについて,海流モデルの定義をより適切なものに改良し,新たにシミュレーション実験を行った.さらに,実験の比較対象について前年度よりも増やし,提案手法の各特徴がどの程度の被覆効率の上昇につながっているかや,海流速度の影響をより詳細に示した.その結果,84メートル四方の領域を10時間被覆するとき,提案手法の特徴である所属交換メカニズムが必要ノード数を約32%減少できることが分かった.また,海流の最大速度が0.1[m/s]から0.3[m/s]になると,ネットワーク寿命が半分以下に下がってしまうことが分かった.電力残量予測メカニズムが最大これらの成果をまとめてネットワーク系の国際会議CECNet2014にてポスター発表を行った. 一方,農業用WSNについて,平成25年度では対象領域の大きさ,センシング頻度,ソーラパネルの大きさを1通りでしか実験していなかったが,これらの条件が変化したときに提案手法のパフォーマンスの変化がどの程度になるかを追加実験により明らかにした.その結果,提案手法でWSNを90日稼働させるには,対象領域の大きさが100メートル四方の領域では23ノード必要なのに対し,200メートル四方の領域では95ノード必要であった.また,センシング頻度を2倍にすると必要ノード数が20増加した.さらに,ソーラパネルの面積を2倍にすると必要ノード数が12減少した.これらの成果をまとめて国際会議AINA2015にて発表を行った.
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Research Products
(2 results)