2013 Fiscal Year Research-status Report
磁力線ベースの電磁流体のビジュアルシミュレーション
Project/Area Number |
25730074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
石川 知一 東京工科大学, メディア学部, 助教 (30635545)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | CG / 数値シミュレーション / 自然現象 / 電磁流体 |
Research Abstract |
本年度は,CG分野の研究として,オーロラのゆらぎのビジュアルシミュレーション方法を開発し,実写や実動画と比較検討を行なうことが目的であった.オーロラは磁力線に沿って電離圏に流入・流出する荷電粒子によって発生する物理現象であり,まずは磁力線に垂直で地表面に平行な平面上での運動を再現することを目標とした.2次元平面において磁力線の断面にあたる流入・流出箇所を複数設定し,電位や電流量による力学系を考慮してオーロラの形状変形の動特性を再現することを確認した.従来研究では表現できなかった分断・再統合といったオーロラの動特性に基づいたオーロラのビジュアルシミュレーションを再現する方法を提案した. この研究成果は国内で研究発表を行い,学会誌への論文投稿を行い条件付採録の評価を受けている状態である. 3次元シミュレーションへの拡張は実装途中であり,成果発表をするに至っていない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の実施予定では,オーロラのビジュアルシミュレーションの実装・検証と次年度以降着手する予定の研究調査であった.オーロラの3次元シミュレーションの実装と検証と,別の電磁流体の現象として太陽プロミネンスの研究調査が残っており,その分が遅れている.これは3次元のビジュアルシミュレーションとしてレンダリングを行なう場合に計算時間が予想以上にかかってしまい,ユーザーがコントロールするために必要なインタラクティブ性が失われることがわかったため,手法の検証・修正が必要になったためである.この実装検証が遅れている結果,文献調査に関しても遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
オーロラの3次元のビジュアルシミュレーションを完遂させることを最優先に進める.レンダリングパートについては従来法を採用し,計算速度を向上させることを検討する.この作業と並行して太陽プロミネンスの調査を行なう.天文学分野で行われている手法を確認し,CG分野への応用を検討し,プロミネンスのビジュアルシミュレーションの実装にも早急に着手する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入予定のPC等のハードウェアが現状で十分であったり,H25年度以降に高スペックの発売予定があったため購入を見送った.また,実装が遅れていることもあり,発表予定であった学会での発表が難しくなったため旅費も予定よりも少なくなった. 最新のPCを購入することで少しでも計算時間の短縮を図る.また,次年度は成果の学会発表を積極的に行なうことで参加費・旅費等での使用が考えられる.
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[Presentation] Visual simulation of glazed frost2013
Author(s)
Tomokazu Ishikawa, Yonghao Yue, Taichi Watanabe, Kei Iwasaki, Yoshinori Dobashi, Masanori Kakimoto, Kunio Kondo, Tomoyuki Nishita
Organizer
SIGGRAPH 2013
Place of Presentation
Anaheim Convention Center, California, U.S.A.
Year and Date
20130721-20130725
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