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2013 Fiscal Year Research-status Report

操作履歴情報の利用によるVR可視化の高効率化

Research Project

Project/Area Number 25730080
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionJapan Agency for Marine-Earth Science and Technology

Principal Investigator

川原 慎太郎  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球シミュレータセンター, 研究員 (60415982)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
KeywordsVR可視化 / 操作履歴 / 携帯端末 / ユーザインタフェース
Research Abstract

VR可視化ソフトウェアVFIVEで記録した操作履歴中から、ユーザが再適用する可能性が高い操作群を抽出するための手法を検討するとともに、操作履歴の表示および選択のための携帯端末用グラフィカルユーザインタフェース(GUI)に対して、検討した手法を実現する為の機能の実装を行った。本年度は、1. ユーザの自発的操作に基づく特定操作群の抽出、および、2. 適用された可視化操作間の時間間隔に基づく特定操作群の抽出、の二つのアプローチでの抽出方法の検討を行った。
1. では、得られた可視化結果が有用であると感じた際に、ユーザ自身が操作履歴中にその旨を記録するための可視化操作をVFIVEに実装し、携帯端末上ではその直前の操作群のみを表示・選択可能となるような機能をGUIに対して実装した。この際、ユーザによる記録操作時の可視化画像についても、携帯端末上で確認できるようにした。本手法を用いることにより、携帯端末上に全ての操作が提示される場合と比較してより短時間で目的の描画結果を再描画することができることを確認した。
2. では、VFIVE上での可視化操作により記録される操作履歴情報の構成要素として、各操作が適用された時刻情報を新たに付与し、操作間の時間間隔が一定の閾値を超えた場合、ユーザが比較的長時間観察した、即ち特徴的な三次元構造を持つ描画結果が得られたために長時間の観察行動が発生したと推定し、その直前の操作群のみを携帯端末上に表示する機能をGUIに対して実装した。被験者実験を実施し、適当な時間間隔の閾値を設定した場合において、幾つかの可視化操作群を抽出できることを確認した。抽出した操作群中に有効な描画結果を導く操作が含まれているかについては、引き続き評価を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本計画は、CAVE型VR装置を用いた三次元データの可視化に関し、装置外に出ることなく、ユーザが適用した全ての可視化操作の履歴中から、そこに点在する有用な操作群のみを効率的に抽出することでデータ解析の効率向上を目的としたものである。当初計画として掲げた、全操作履歴情報中から特定の条件を満たす操作群のみを抽出する手法については、おおむね予定通りに携帯端末用ユーザインタフェースに対する実装が完了した。しかしながら、その有効性に関する評価についてはまだ不十分な点もあるため、今後引き続き評価を進める。

Strategy for Future Research Activity

本年度実装した、履歴情報中に含まれる情報に基づく特定操作群の抽出手法の有効性に関する評価を進める。また、新たなアプローチとして、可視化操作により得られた描画結果に基づき、特定の操作を抽出する手法についての検討および実装を進める。
本研究においてVR可視化ソフトウェアとして用いているVFIVEはCAVE型VR装置での動作を前提としたものであるが、このような大型かつ特殊な装置を使用できない環境下でのVR可視化プラットフォームとして、3-D表示可能なプロジェクタ等を使用した可搬的な立体映像表示環境を構築し、プレゼンテーション等の実施が可能なシステムの構築についても進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初計画では平成25年度設備備品としてグラフィックスワークステーションの導入を予定していた。これは可搬型のプレゼンテーション環境を構築するためのものであったが、同環境において使用する映像提示装置として、計画立案時には販売されていなかった安価なHMD型装置を複数台使用したシステムについて現在検討を進めている。グラフィックスワークステーションについてもシステム構成に併せてハードウェアスペックを再検討する必要があるため、本年度においては購入しなかった。
平成26年度設備備品として、当初計画していたプロジェクタの他、HMD型立体映像提示装置を複数台購入し、可搬型のプレゼンテーション環境を構築する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 Other

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Effective VR Visualization Focused on Time Interval between Visualization Operations2013

    • Author(s)
      Shintaro Kawahara and Fumiaki Araki
    • Organizer
      International Conference on Simulation Technology (JSST 2013)
    • Place of Presentation
      明治大学、東京都
    • Year and Date
      20130911-20130913
  • [Presentation] 操作間の時間間隔に基づく可視化操作の抽出手法

    • Author(s)
      川原慎太郎
    • Organizer
      バーチャルリアリティなどによる可視化表現法に関する研究会
    • Place of Presentation
      自然科学研究機構 核融合科学研究所、岐阜県

URL: 

Published: 2015-05-28  

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