2013 Fiscal Year Research-status Report
身体接触性の高いデバイスにおける非明示的インタラクションの研究
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25730123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
松村 耕平 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 研究員 (80629600)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ウェアラブルコンピューティング / センサ / アンビエントインタラクション |
Research Abstract |
2013年度の実績としては、1.イヤフォン型のセンサプローブの試作・開発、2. スマートフォンとの通信方法の検討と実装を行った。 1. イヤフォン型のセンサプローブの試作・開発においては、いくつかのイヤフォン型センサプローブの試作・開発を行った。実施者はこれまでにイヤフォン用のセンサユニットをいくつか施策してきた。代表的なものはイヤフォンに近接センサを内蔵し、耳の左右を判別する機能を有し、 左右適切なチャネルの音声を自動的に提供するものである。実施者はこれに加えて、イヤフォンにカメラを内蔵したものを開発した。カメラから得られる映像をコンテキストの抽出に用いるとともに、その映像をイヤフォンの使われ方の分析に用いることができる。 2. スマートフォンとの通信方法の検討と実装においては、OSとしてAndroidを搭載したスマートフォンを用いて、1.で開発したイヤフォン型センサプローブとの通信方法を検討・実装した。当初計画していたAOA2.0による手法を、OS側のプロトコルとSDKの開発が進んでいないことから切り替え、Bluetoothおよびマイクチャネルを用いた手法へと切り替えたことにより、計画から幾分かの遅れが生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績にも記載したが、当初計画していたAndroid OSのためのアクセサリ規格であるAOA2.0による実装について、OS側のプロトコルとSDKの開発が進んでいないことから断念し、他の手法を採用することにした。この切り替えによって時間的コストが生じることとなった。現在はより安定したBluetoothによる実装を行うことによって当初の計画の通りに実装が可能であることが確かめられている。 この遅滞により、当初計画で2013年度下半期に行う予定であったプログラミング環境の開発を行うことができていない。先ずは、コンセプトを確認するためのプロトタイプの実装を早急に進めるつもりである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画では2013年度にデバイス及び開発環境を行ない、2014年度にはユーザ評価を主に推進する予定であった。これについて、2013年度に計画の遅滞が生じたことから計画を繰り下げ、2014年度の上半期までに、提案コンセプトを確認するためのプロトタイプの実装を行う。下半期では、ユーザテストとワークショップを平行して行うことにより、データ収集に務める。また、推進のために、研究補助員を雇用し、開発およびユーザ評価の補助を依頼する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
開発が小規模なプロトタイプ作成および実験に留まったために少額となった。ハードウェアは日進月歩のため、次年度の実験に向けてはその時の最新のデバイスを購入するほうが合理的であると判断した。実装のための研究補助員を雇用しなかった(次年度雇用予定)。 ユーザテストに向けて、研究で開発したデバイスを動かすための十数台のデバイスを導入する予定である。また、実装とユーザテストのために研究補助員を雇用する予定である。
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Research Products
(7 results)