2014 Fiscal Year Research-status Report
自然言語処理を利用したパテントポートフォリオのスコアリング
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25730140
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
野中 尋史 大分工業高等専門学校, 情報工学科, 講師 (70544724)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 引用リンク解析 / パテントポーフォリオ評価 / Page Rank / 空間的自己相関 / Moran's I |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,引用ネットワークを利用した特許スコアと財務指標との相関分析,および,地域的な側面での特許スコアリングの前提となる空間的自己相関を利用した地域産業集積の評価方法について主に研究を行った.また,引用ネットワークを利用した特許スコアについて相対的な評価を行うための検討も行った.引用ネットワークを利用した特許スコアと財務指標との相関分析に関しては,引用情報をリンク解析アルゴリズムPage Rankにより評価したうえで,出願企業ごとに総和をとり,パテントポートフォリオのスコアとした.その上で,企業ごとの売上高,営業利益,経常利益,純利益と当該企業のスコアとの線形相関を導出した.その結果,製造業系の企業では決定係数0.5以上の強めの相関関係が見出された.また,地域産業集積の評価方法についてはモラン係数を利用して技術分野ごとの集積状況を定量的に評価した.以上の成果は,国際会議IEEE ITMCやICAICTAなどで発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
統合的なパテントポートフォリオスコアリングを行うための基礎部分の開発が順調に進んでいるため.
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Strategy for Future Research Activity |
引用リンクを評価したスコアリングについては,出願年が古い特許を高く評価しすぎることがわかったため,出願年による減衰なども考慮した手法の開発を行う.一方,分野ごとの異なりを考慮して空間的自訴相関などをベースとする地域的性質のパテントポートフォリオスコアリングの手法の開発も引き続き進める.
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Causes of Carryover |
論文投稿のずれ込みや計算機に関わる費用が少なかった.一方,次年度については,投稿費用・国際会議での旅費が多くなる見込みであり,また,計算負荷が高い研究も控えているため,繰越することになった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に電子情報通信学会や経営工学会などへの投稿費用,年度末に開かれる経営系の国際会議参加,サーバーの購入などを予定している.このほか,研究に関わる資料の購入も予定している.
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Research Products
(3 results)