• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

SNS利用者自身の発話・行為に対するリスク認知と自己開示に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25730187
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

菅沼 睦  早稲田大学, 理工学術院, 客員主任研究員 (50399507)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywordsソーシャルネットワークサービス / プライバシー意識 / リスク意識
Research Abstract

今年度は,ソーシャルネットワークサービスをはじめとするインターネットを介したコミュニケーションツールに対して,利用者がどのようなプライバシー意識・リスク意識を持っているのかを判断する尺度の作成に重点を置いて活動した。
先行事例等を参照しながら質問紙を作成し,100名規模での調査をおこない,プライバシー意識・リスク意識に基づくユーザの分類が可能であるか否かを検討した。その結果,インターネットを介したコミュニケーションツールのユーザがプライバシー・リスク意識を持つのは「生理的な事柄(性的なこと・恋愛に関することなど)」「不変の事実(性別・血液型・出身地など)」「個人が特定可能な情報(現在地・写真など)」,そして「ネット上での行動(他者の発話の閲覧履歴,自身の発話)」に大別されることが示唆された。「ネット上での行動」に係る質問項目は本調査で新たに導入した項目である。また,これらのプライバシー・リスク意識に対する重み付けの違いによってユーザの分類が可能だったことから,今回作成した尺度が本研究に有用であることも示唆された。
当初の研究目標には含まれていなかったが,上記の尺度作成に並行して,この尺度に基いて分類されたユーザのネット上での情報嗜好性の違いについても検討した。その結果プライバシー・リスク意識の違いに基づいて嗜好するネット上の情報にも違いが見られた。プライバシー・リスク意識の違いに基づく,ユーザに対して効率の良い情報提供の可能性を示しており,インターネット広告などへの応用も見込まれると考えている。また,この点からも,今回作成したプライバシー・リスク意識尺度が有用であると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画に記載したプライバシー・リスク意識の違いとユーザの自己開示意識の関係の調査については,現在予備調査の段階にあり,当初の計画よりもやや遅れている。しかし,研究概要に記載した当初の計画になかった項目の検討(ユーザのプライバシー・リスク意識の違いに基づく情報嗜好性)を実施できた点と併せれば,概ね順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

今後は,今年度得られた知見をもとに,プライバシー・リスク意識の違いとユーザの自己開示意識の関係の調査に注力する。また,ユーザのプライバシー・リスク意識の違いに基づく情報嗜好性についても,インターネットを介したコミュニケーションツールとユーザの関係を探る上で有用であると考えられるため,可能な限り進めていきたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前年度使用額の残余は,事前の物品購入,及び成果発表出張の旅費見積もりとの誤差に基づくと考えている。
額面としては,今年度使用計画に大きな影響を与えるものではないと判断している。しかし,貴重な資金なので有効に利用したいと考えている。現時点では,調査に係る通信費・印刷費での利用を考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] SNS利用者のプライバシー意識の違いによる情報嗜好性の比較に関する研究

    • Author(s)
      田淵大祐・菅沼睦・坂井滋和
    • Organizer
      電子情報通信学会 2014年総合大会
    • Place of Presentation
      新潟大学

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi