2013 Fiscal Year Research-status Report
オープンソース開発者の属性と開発様式の関係性に関する調査研究
Project/Area Number |
25730196
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
八田 真行 駿河台大学, 経営経済学部, 講師 (70608893)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | オープンソース / フリーソフトウェア / ソフトウェア開発 / 情報社会学 |
Research Abstract |
本研究では、現在ソフトウェア開発の有力な方法論として注目されているオープンソース/フリーソフトウェア(およびハードウェア)について、世界中から集まる開発プロジェクト参加者の属性やモチベーションの地域的な差異や共通点を探り、開発者の属性やプロジェクトの成熟度に応じた最適な開発様式(開発の具体的な進め方、リーダーシップのあり方、ライセンシング・ポリシー等)の特徴を探ることを目的としている。 当該年度には、海外の研究者と共同で英語圏のオープンソース/フリーソフトウェア開発者を対象としたオンライン・アンケート調査(英語)を開始した(2013年12月~)。調査票の日本語訳と日本における本格的な実施、加えてアジア各国(現在のところ中国と台湾)への展開の模索が進行中である。また、2013年7月には、近年オープンソース/フリーソフトウェアの開発や社会的受容が盛んな南米地域において、本研究に関する招待講演を行い、参加した各国の開発者や研究者らと、本研究に関して意見交換をする機会を得た。 加えて、日本のオープンソース/フリーソフトウェア開発者の属性やモチベーションを歴史的な視点からも探るために先行研究の調査を行ったが、利用可能なものがあまり存在しないことが判明した。そこで、新たに日本においてオープンソースの草創期から現在に至るまで活発に活動してきた開発者・研究者らを対象に、聞き取りによるオーラル・ヒストリー調査を国内の研究者と共同で開始している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外との共同調査となったことでオンライン・アンケート調査の実施開始が遅れたこと、また調査票の日本語訳が申請者の多忙のため遅れていること、新たにオーラル・ヒストリー調査を開始したことなどのため、全体的に研究は遅れ気味と言わざるを得ない。
|
Strategy for Future Research Activity |
早急に日本語版や中文版のオンライン・アンケートを実施し、必要なデータを収集すると共に、並行してプロジェクト活発度指標の案出などを進め、論文化を進めたい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
オンライン・アンケート調査の開始が遅れクラウドレンタル代を必要としなかったこと、クラウドサーバの利用実験を無料クーポンでまかなえたこと、海外での発表が招待講演となり滞在費用を必要としなかったことなどのため 次年度早急に研究の積み残しを解消すると共に、再び海外での研究発表の機会を探りたい。
|
Research Products
(2 results)