2014 Fiscal Year Annual Research Report
保育所等における送迎時のインフォーマルな子育て支援の実態調査
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25750013
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
松尾 寛子 神戸常盤大学, 教育学部, 講師 (60441391)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 子育て支援 / 保護者とのコミュニケーション / 送迎保育ステーション事業 |
Outline of Annual Research Achievements |
送迎保育ステーション事業を実施しているA市に聞き取り調査を行った。 A市によると保育施設の拡充も必要になるが、既存の保育施設の活用や待機児童の解消などを踏まえ、送迎保育ステーション事業を展開することとなったとのことである。待機児童の解消や保護者の送迎の負担など、保護者のニーズについては大きく貢献しているとのことである。 一方で送迎保育ステーションを利用する場合は、保育者が保護者の様子を知ったり、保護者から直接子どもの様子を聞き取ることができる登降園時のインフォーマルな子育て支援について、不足を補うコミュニケーション方法はないかなどの模索が必要であることがわかった。 また、A市において現在は送迎保育ステーションを利用する保護者は、事業者が決めたルールに沿って送迎保育ステーションを利用しているということであるが、ルールに従うことができない保護者が出てきたときの対応なども考えておかなければならないと感じる。 保育の質担保、保育士の専門性を考えた際、単に子どもを預かるという意識を保育所保育者自身が持たないにしても、保護者等にそのようにとらえられてしまわないような、連携を密に図ることができる送迎時のシステムづくりにも今後取り組んでいかなければならないということがわかった。
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