2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction about Evaluation Standard using Characteristic Values for "Shittori" Feeling of Fabrics
Project/Area Number |
25750019
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Research Institution | Mukogawa Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
末弘 由佳理 武庫川女子大学短期大学部, 生活造形学科, 講師 (40469531)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | しっとり / 客観評価 / 物性試験 / 解析・評価 / 主観評価 / 風合い |
Outline of Annual Research Achievements |
ボーダレス時代では外国人に対しても認知される風合い評価が必要であり、日本語である「しっとり」の風合い用語を、正しく伝えるためのグローバル用語の検討が必要となる。日本語を母国語としない人々に布のしっとり感を理解してもらうための「しっとり」という日本語に対応するグローバル用語の設定を試みた。基本風合いである「こし」の英訳は“Stiffness”だが、“KOSHI”と表すことが多い。理由としては英訳では、ニュアンスの違いが生じるからである。同様に「しっとり」に関しても “Shittori”を用いる。“Shittori”はこの一語のみでは、外国人に言葉の中身を理解してもらうことはできない。種々検討した結果、「しっとり」に対応する語として、“Baby’s skin”を採用することにした。対象調査として、日本人学生がイメージする“Baby’s skin”と「しっとり」から連想する中身を比較調査した。解析の結果、二者間の半数語以上に有意差はなかった。更に日本人を対象に、「しっとり」と“Baby’s skin”の2グループに分け、触感評価を順位法により行った。その結果「しっとり」と“Baby’s skin”に対するイメージ感覚の間に有意差はなく、“Baby’s skin”は「しっとり」を反映する英語と結論づけた。以上の予備検討を基に中国人学生を対象にした調査を実施した。“Baby’s skin”を「しっとり」の説明語として用い、触感評価を行った結果、日本人学生が評価した「しっとり」の順位とほぼ同様であり、対象とした中国人学生でも日本人と類似した感覚イメージであることが明らかとなり、グローバル展開を図る繊維素材の有効な用語選択であることが示唆された。
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Research Products
(7 results)