2014 Fiscal Year Annual Research Report
新規苦味センサーの構築および苦味抑制物質のスクリーニング
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25750028
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
永井 俊匡 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 講師 (50451844)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 味覚受容体 / Gタンパク質共役型受容体 / セルベースアッセイ |
Outline of Annual Research Achievements |
InoueらのTGFα切断アッセイを参考に、プレートリーダーのような汎用性の高い機器で測定可能な苦味センサーの構築を試みた。Inoueらは、104種類のGタンパク質共役型受容体(G-protein coupled receptor, GPCR)について、同法でのアッセイに成功しているが、その中に味覚受容体は含まれていない。したがって苦味受容体に適応可能であるかを検討する必要があった。適応可能性の指標として、すでに申請者らが苦味抑制効果を立証してある苦味受容体遺伝子hTAS2R16およびhTAS2R38を用いた。これら2種の苦味受容体にTGFα切断アッセイを適用し、それぞれのリガンド(味物質)に対する応答性を検討した。平成25年度までに、当初計画で研究遂行上の工夫として考えていた、【A.細胞膜移行性の向上】、【B.苦味受容体にマッチしたキメラGタンパク質の利用】の2点を実施し、苦味受容体にマッチした効率の良いアッセイ系への最適化を試みつつあった。 平成26年度は、最適化の検討を継続した。その結果、hTA2R16に対して、そのリガンドであるサリシンに対する有意な応答を検出した。しかし、その応答は微弱であった。またhTAS2R38については、有意な応答を検出できなかった。
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