2014 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病外来栄養指導対象患者抽出法に関する研究~BDHQを用いた検討~
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25750062
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Research Institution | Osaka Shoin Women's University |
Principal Investigator |
井尻 吉信 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 准教授 (20341026)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 栄養指導 / 無床診療所 / 食事調査 / BDHQ |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】昨年度確立した方法を用いて抽出した糖尿病性腎症患者に対し、管理栄養士による継続的な個別栄養指導を実施し、その効果を検討した。 【方法】M医院(大阪府、阪南市)に通院している糖尿病性腎症患者のうち、研究の趣旨に同意が得られた患者(計21名、平均年齢68.4±5.7歳)を無作為に2群に分け、『食事調査結果に対するコメントのみで食事管理する群(以下、コメント群)』、『食事調査結果に対するコメントと個別栄養指導で食事管理する群(以下、コメント+指導群)』と設定した。研究期間は1年間とし、両群とも6ヶ月に1度のペースで簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いた食事調査と血液・尿検査を実施した。また、コメント+指導群のみ、3ヶ月に1度のペースで約30分程度の個別栄養指導を実施した。 【結果】1年間の研究期間における両群間の成績を比較したところ、体重変化率に有意差が認められた(コメント群:2.1±5.2%、コメント+指導群:-3.8±3.6%、P=0.005)。一方、食事調査結果には差が認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者である医療法人松若医院松若良介院長のお力添えにより、対象患者様の協力がスムーズであったことが順調に進展している理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画どおり、3年目は①3年間を通しての総括と成果(学術論文、学会発表)の発信を行う予定である。また、無床診療所への啓蒙活動も行っていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
栄養指導を担当する予定であった管理栄養士(アルバイト)の手配が想像以上に困難であったため、人件費支出予定の変更を行ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果の発信に力を入れるとともに、無床診療所への啓蒙活動を目的とした出張やパンフレット等の作成に対しても予算をあてていきたいと考えている。
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