2013 Fiscal Year Research-status Report
インターンシップを疑似体験できるエンジニアリングデザイン教育教材の開発
Project/Area Number |
25750076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
松原 裕之 福岡工業大学, 情報工学部, 講師 (10435117)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エンジニアリングデザイン / インターンシップ / 製品開発プロセス / モノづくり / FPGA / CPLD |
Research Abstract |
本研究の主要目的は、2点の動機を満足させるインターンシップを疑似体験させる教材を開発し、就業力育成を図ることである。1点目は、組込み分野の学生実験で「電機メーカの新製品の開発プロセス」を一通り体験させ、モノづくりの面白さや大変さを実感させる。2点目は、「開発プロセス」に携わる様々な職種、例えば、開発リーダー職、技術営業職、デザイナー職などから一職種を履修者に選ばせて、学外インターンシップに参加したと同様の効果を得る。 平成25年では「電機メーカの新製品開発」に用いる第2世代のCPLD学習教材の更新のために、Xilinx社のCPLD(CoolRunner2)を搭載したCPLD学習ボードPLD CRIIを独自に開発して学生実験に用いた。CPLD学習ボード上のファームウェアの改良を行い、学生のクロック同期設計の理解の容易化を狙ったクロックジェネレータ機能を搭載した。これにより、初心者が短期間で回路設計を学習できるようになった。従来の第1世代のCPLD学習教材では、開発の回路規模の制約のため、第2世代のCPLD学習ボードPLD CRIIでは、回路規模が2.5倍のCPLD(CoolRunner2)の搭載に変更した。このCPLD学習ボードについての発表は、平成25年8月の組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST15)を利用した。 「電機メーカの新製品の開発プロセス」については、本研究への賛同者を増やすために、開発プロセスマネジメント、リーダシップ、納品などの重要性を体験させる教育プログラムとして取りまとめたものを平成26年2月に情報処理学会論文誌に発表した。 平成26年度には、CPLD学習ボードを講義や実験で使用するための教材の充実化、インターンシップを疑似体験できる教育プログラムとして取りまとめて研究発表、などの公表活動を実施できる見通しを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の実施に挙げていた「第2世代のCPLD学習教材の更新」のうち、Xilinx社のCPLD(CoolRunner2)を搭載したCPLD学習ボードPLD CRIIの設計とそのファームウェアの開発は完了した。しかし、初心者がこのCPLD学習ボードで学ぶ際に参考とする学習教材は、基本的な5種類のアプリケーションのみに終わった。学習教材のさらなる充実化が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
インターンシップを疑似体験できる教育プログラムとして整備する。教育プログラムとその教育効果を取りまとめたものを研究発表し、成果の公表に努める。また、初心者がこのCPLD学習ボードPLD CRIIで学ぶ際に参考とする学習教材のさらなる充実化を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が生じた理由は残高が1万円以下となり、消耗品の購入を見送ったため。 平成25年度未使用額は、平成26年度分として請求した助成金と合わせて、主に物品費の一部として使用する予定である。
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