2014 Fiscal Year Research-status Report
議論学習ポートフォリオを用いた学士課程型議論教育評価システムの構築
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25750094
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
中野 美香 福岡工業大学, 工学部, 准教授 (60452819)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 議論 / 高等教育 / 学士課程 / 熟達化過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,学部4年間の議論熟達化モデルに基づいた議論実践バランススコアシート(ABSS)を作成し,学士課程型議論教育評価システムを構築することを目的とする。このうち平成26年度は大学生4学年の議論熟達化一般モデルの開発と,学年・個人差の要因の検討を目的とした「学士課程議論熟達化過程の解明」を実施した。当該年度の実績の概要を以下2点に示す。 ①25年度の書き起こしデータ,音声データ,入力データを統計解析し,熟達化の典型パターンと非典型パターンを特定した。 ②の熟達化過程の分析により,議論スキルの各視点の評価指標となるスコアの基準を決定/各学年の平均スコアを算出し,暫定版の教授学習モデルを作成した。 以上の通り,概ね研究は申請計画通りに進んでいるが,当初26年度に予定した「ABSSの洗練および議論評価システムの信頼性の検討」については,研究代表者が平成26年度後期に産休・育休を取得し研究に時間を要している。この点については平成27年後期に復帰した後に実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画の一部において産休・育休のため時間を要しているが,復帰後に計画通りに研究が進行する見込みがあり,おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は,「ABSSの洗練および議論評価システムの信頼性の検討」「結果の集約および学士課程型議論教育方法の提案」を実施する。前者の計画については,時間を要しているため研究補助者を雇うなどして分析を効率的におこなう。
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Causes of Carryover |
妊娠のため2014年6月に予定していた海外出張をキャンセルした。2014年9月から2015年9月まで産休・育休し,その間,人件費・謝金や旅費が使用できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の人件費・謝金および旅費に充当する。
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