2017 Fiscal Year Annual Research Report
A survey and trial of the research ethics consultation service (RECS) and a model development for collecting and sharing RECS data.
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25750101
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
會澤 久仁子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究開発基盤センター医学倫理研究部, 倫理研究室長 (80530162)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 研究倫理 / 倫理コンサルテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究倫理コンサルテーション(RECS)ウェブサイトを通じて16件の相談依頼を受け、1件目から27か月で32件に達した。うち11件について外部協力専門家からも助言を得た。相談依頼者の所属は大学12件、企業9件、医療機関7件であり、依頼者の立場は倫理審査事務局が14件と多かった。相談の種類は、倫理指針・倫理審査が18件と多く、観察研究9件、等であった(重複有)。また依頼者フィードバック調査も、今年度11件、計24件の回答が得られ、総合評価は平均9.0/10点と好評であった。RECS参考事例集については、引続き4事例を公開しており、事例閲覧回数は2016年度月平均126回から今年度月平均253件と倍増し、累計4,800件を超えた。医学教育に関する事例の閲覧数が約1,000回、他の3事例はそれぞれ約500回であった。 さらに、これまでの経験および米国におけるRECS標準データ集積の提案を参考に、記録報告様式の改訂版を作成し、研究倫理コンサルタント養成パイロット研修会(AMED研究公正高度化モデル開発支援事業松井班)において提示し、研修ウェブサイトで公開した。加えて、本RECSおよび機関内で実施している研究倫理コンサルテーションの現状について、日本生命倫理学会シンポジウムにて発表し、米国NIHとノルウェーベルゲン大学、国内の関係者と議論した。その他、被験者相談窓口調査論文が受理されるとともに、関連論文1本、学会発表1件、共著書1件を公表した。 研究期間全体として、米国や国内の現状調査を踏まえ、オープンな研究倫理コンサルテーションと事例集積のシステムを国内外の専門家の協力を得て開発、試行し、かなりの成果を得た。関連する科研15H02518やAMEDの研究班に本研究を引継ぎ、米国との共同研究にもつなげるよう、さらに成果公表に努めていく。
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Research Products
(9 results)