2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25750114
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
安田 正次 千葉大学, 園芸学研究科, 特任助教 (80466713)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 気候変動 / 植生変化 / 亜高山針葉樹林 / 森林限界 / ハイマツ / ブナ / アカガシ / 常緑広葉樹林 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、気候の変動にともなう植生の変化を検出することである。我が国の山地では気温の上昇に伴って、温暖な低標高域の植生が、寒冷な高標高域へ分布を拡大していることが予想される。そこで、本年度は比較的低標高域で2つの異なった植生タイプが接している筑波山での植生の変化を検出した。 その結果、筑波山では低標高域に分布していたアカガシを主体とする常緑広葉樹林が高標高域に分布を拡大していた。この植生変化の要因をアカガシの生態的特性と気象観測データの双方から検討したところ、冬期の日最低気温の月平均値が上昇していることが主な要因であることが明らかとなった。 この結果については、3月に口頭で発表した。 また、昨年度研究を行って成果を得られた多雪山地(北アルプス)の植生変化を定量化し、8月に国際学会で口頭で発表した。
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Research Products
(2 results)