2013 Fiscal Year Research-status Report
シンチレーションファイバを用いたリアルタイム線量分布評価システムの開発
Project/Area Number |
25750164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤淵 俊王 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20375843)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シンチレーションファイバ / 光検出器 / 放射線計測 / 線量分布 |
Research Abstract |
平成25年度の本研究概要として、プラスチックシンチレーションファイバと光検出器を接続した放射線検出器を作成し、その基本特性について評価した。組織等価のプラスチックシンチレータを用いることで、組織線量を直接測定した。ファイバに放射線を照射した際、照射位置によりシンチレーションにより発生した光量がファイバ内での散乱等により照射位置により感度が20から30%程度変化することが確認され、その感度補正法について検討した。本検出器は1msec単位での線量の変化を解析可能であることが示され、リアルタイムの線量評価の可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の研究計画では、2次元の線量分布評価まで行う予定であったが、所属先の異動に伴い、研究準備の進捗が遅れ、1次元の線量評価にとどまった。しかしながら、1次元での線量評価方が確立すれば、2次元、3次元の線量分布評価はその応用であるため、最初の段階の目途がついたことで比較的スムーズに次のステップを進められると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2次元での線量分布評価を行うよう、引き続き放射線検出器の作成に取り掛かる。また1次元での線量評価においても、検出器の特性を詳細に評価することで、精度の高い線量分布取得方法を確立させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度途中で所属を異動した為、研究計画に遅れが生じた。 初年次に購入予定であった物品を早急に購入し、当初研究計画の遅れを取り戻す。
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