2016 Fiscal Year Annual Research Report
Training of deep-seated cervical muscles for ameliorating chronic neck pain
Project/Area Number |
25750211
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
来間 弘展 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80433184)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 頚長筋 / 胸鎖乳突筋 / セラバンド / エロンゲーションバンド / ゴムボール / 頚部うなずき運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
頚部痛を有する人に対して、どのようなトレーニングが頚部筋に対して有効かの検討を行い、有効なトレーニング方法を検討した。頚部痛を有する人に対して、頚部のうなずき運動を200回行い、その前後において、MRI撮像を行い、頚部筋群のT2値の変化を計測した。その後2ヶ月間トレーニングを行ってもらい、再度同様の検査を行いT2値の変化を比較した。行ったトレーニングは座位にてセラバンドを用いて後頭部に圧をかけて姿勢を保持させる方法、同じように座位にてエロンゲーションバンドを用いてゴムを伸ばすことを意識させながら姿勢を保持させる方法、壁に柔らかいゴムボールを置き、そのボールを額で押しつける方法とした。運動は毎日10分を2セット行うように指示をした。 MRIの撮像により、解析対象とした筋は頚長筋と胸鎖乳突筋とした。うなずき運動により、どの介入方法も両筋においてT2値の上昇を認めた。運動開始前と運動開始後の変化率を、トレーニング前後で比較したところ、頚長筋については前後の主効果と交互作用を認め、セラバンドとエロンゲーションバンドの有意な上昇を認めた。胸鎖乳突筋については、運動開始前後の変化率の比較において、交互作用を認め、エロンゲーションバンドの上昇を認めた。 頚部痛者に対して、表在筋をあまり働かせずに、頚部深部筋である頚長筋のみを有意にトレーニングする方法としては、セラバンドによるトレーニングが効果的であることが示された。
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